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  • Sozen
  • 2011年05月21日 07:48

$100/bblの壁が厚くなる原油相場

5月20日のNYMEX WTI 原油先物は反発し、6月限は前日比$1.05高の$99.49/bblで納会しました。7月限は$100.10/bblで引けた後、時間外取引では$99/bbl台後半です。

納会を前にした手仕舞い売りとドル高に圧されて朝方は下げた原油相場ですが、またもや$95/bbl台で下支えられたことから反発しています。とはいえ、切り返しはしたものの改めて$100/bbl大台が心理的な抵抗線になりつつあることを示しているようです。

原油相場の反発局面では、アルカイダが石油タンカーを乗っ取りや攻撃の標的としていたとする米国治安当局の発表などが強材料視されています。

Al Qaeda Looked at Oil Tankers as Possible Targets (The Wall Street Journal)

そういえば、昨年7月に中東のホルムズ海峡で商船三井のタンカーが攻撃された事件も、アルカイダ関連グループの犯行とされていましたね。

また、米国石油協会(API)の月報で4月の米国の石油製品需要が日量1,990万バレルと前年比5.2%増だったことも支援材料です。米国エネルギー情報局(EIA)の週間統計による石油製品出荷量が4月中の週は日量1,900万バレル台で堅調に推移していたことに符合するデータですね。

しかし、EIAによると5月に入ってから製品出荷量のペースは鈍化しており、過去3週は日量1,800万バレル台前半から半ばでの推移となっています。従って、米国の石油製品需要動向は足元の相場にとって強材料とはなりませんね。API の月報でも、石油製品の主力であるガソリンの4月の需要は前年比2.2%減となっています。

JX日鉱日石エネルギーは、傘下の鹿島製油所が6月上旬にも生産再開することを受けて、6月の原油処理計画を前年比12%減にするようです。
Japan's JX plans June crude refining down 12 pct y/y (Reuters)

同社の原油処理は、仙台製油所と鹿島製油所が震災で罹災したため、4〜5月は前年比20%前後のマイナスでした。ただ、震災直後の製品供給強化の時期を過ぎると国内石油製品需要の減退を反映し、JXの原油処理量は4月が468万klに対して5月は446万kl、6月の計画は423万klと月を追って減少傾向となっています。

引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した5月17日時点の建玉報告によると、ヘッジファンドのWTI 原油先物買い越し幅は前週比9.2%減と3週連続でのマイナスとなっています。

総取組高も前週比4.3%減と4週振りのマイナスで、さすがに保ち合いを嫌気して資金が流失し始めているようですね。

(参考図表)

2011/5/20
NYMEX WTI Jun $99.49/bbl ( +1.05 )
20日移動平均: $102.49 ( -0.32 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $115.58 / -2σ: $89.40
 幅: $26.18 ( -0.41 ) / 100日平均: $12.90
ボラティリティ
 45.72 ( +0.13 ) / 100日平均: 29.11

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