記事
- 2016年04月28日 18:55
4月28日に何を想うか
明日からゴールデンウィークだなどと思う方が多いだろうが、それだけではちょっと寂しい。
だからと言って、4月28日は日本が主権を回復した日だ、などと胸を張ったり拳を振り上げる人もちょっとどうかしら、と思わないでもない。
忘れてはいけない日なのだが、過剰に意識することはないな、というのが最近の私の感想である。
安保条約発効の日だと思えば、集団的自衛権行使を積極的に容認しようとする人たちはそれなりの感慨にふけるだろうが、講和条約の発効で沖縄や奄美を暫時置き去りにした日だと認識すれば胸が痛くなる人もいるかも知れない。
それまで日本人だった台湾や朝鮮半島出身の人たちが一斉に日本国籍を失った日だと思えば、主権回復の日だと一時的に心が躍った人たちの喜びが半減するかも知れない。
日本が占領下からようやく独立を果たした日だと認識すれば、大抵の人は、4月28日が日本にとって実に大事な日だという気になるだろうが、沖縄の米軍基地の固定化はここから始まったと認識すれば、そろそろ日本は沖縄の基地を何とかしなくてはならないな、という思いが強くなるかも知れない。
4月28日が国民の祝日になっていないのは、多分、こういう背景があるのだろう。
戦後史を学ぼうとする人たちにとって、4月28日は実に複雑な感情が去来する日である。
まあ、明日からゴールデンウィークが始まる、とだけ思っている方々にはなかなかそのあたりのことは伝わらないだろうが。
さて、それでは私が昭和27年4月28日のことを覚えているか。
何にも覚えていない。
実感の伴わない日である。
あくまで少々昭和史を学んだから、4月28日が大事な日だと分かっただけ。
あまり偉そうなことは言えない。
だからと言って、4月28日は日本が主権を回復した日だ、などと胸を張ったり拳を振り上げる人もちょっとどうかしら、と思わないでもない。
忘れてはいけない日なのだが、過剰に意識することはないな、というのが最近の私の感想である。
安保条約発効の日だと思えば、集団的自衛権行使を積極的に容認しようとする人たちはそれなりの感慨にふけるだろうが、講和条約の発効で沖縄や奄美を暫時置き去りにした日だと認識すれば胸が痛くなる人もいるかも知れない。
それまで日本人だった台湾や朝鮮半島出身の人たちが一斉に日本国籍を失った日だと思えば、主権回復の日だと一時的に心が躍った人たちの喜びが半減するかも知れない。
日本が占領下からようやく独立を果たした日だと認識すれば、大抵の人は、4月28日が日本にとって実に大事な日だという気になるだろうが、沖縄の米軍基地の固定化はここから始まったと認識すれば、そろそろ日本は沖縄の基地を何とかしなくてはならないな、という思いが強くなるかも知れない。
4月28日が国民の祝日になっていないのは、多分、こういう背景があるのだろう。
戦後史を学ぼうとする人たちにとって、4月28日は実に複雑な感情が去来する日である。
まあ、明日からゴールデンウィークが始まる、とだけ思っている方々にはなかなかそのあたりのことは伝わらないだろうが。
さて、それでは私が昭和27年4月28日のことを覚えているか。
何にも覚えていない。
実感の伴わない日である。
あくまで少々昭和史を学んだから、4月28日が大事な日だと分かっただけ。
あまり偉そうなことは言えない。