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  • Sozen
  • 2011年05月06日 06:43

原油暴落で$100/bbl割れ

5月5日のNYMEX WTI 原油先物は4日続落となり、前日比$9.44安の$99.80/bblで引けました。引け後の時間外取引は$99/bbl台後半です。

欧州中銀が政策金利を据え置き、トリシェ総裁の会見でも当面の金融引き締めは無さそうとの観測が拡がってドル高ユーロ安が進行したことから、ドル建ての商品が全面安となりました。
また、米国の新規失業保険申請件数が予想を大きく上回る増加で、原油需要減退懸念は一段と鮮明になっています。

一方、中東・アフリカ情勢の緊張も続きますが、大きく弱気に傾いた市場の流れを押し止めるような新展開は発生していません。

前日の下げを引き継いで$105/bbl程度までは続落するのかと思ったら、一気に3月半ば以来の$100/bbl大台割れです。
ボリンジャーバンドの下限も抜けて、下放れの展開となっています。
この先は、$100/bbl割れ達成で下値の目処となり反発に向かうのか、それとも下放れで$90/bblを目指す展開になるのでしょうか。

足元のファンダメンタルズは原油の供給過剰ですから、弱気に傾いています。
先月初めまでは概ね堅調だった米国の経済指標もこのところ悪化を示す数値が増えており、米国の石油需要減退が懸念されています。
また、米国の量的緩和は6月に終わる予定となっているため、商品相場を押し上げてきた投機資金が細っていくことも弱材料です。

金融引き締めの進む中国やインド、震災の傷が深い日本などアジアの需要も気にかかるところです。
下図のように、3月時点ではインドの原油処理量は横這いですが、中国と日本の減少が目立ちますね。

グラフ

NYMEX によると、3日続落となった5月4日時点でもWTI 原油先物の取組高は減っていませんでした。買い方は絶好の押し目と見て買い玉を増やしたのかもしれません。
史上最高水準の160万枚台となっている取組の大部分は$100/bbl以上の建玉ですから、今回の下げで買い方は大きな損失を抱えることになっています。
5日の暴落局面では久々に出来高が大きく膨らんでいますが、どの程度玉整理が行われたのでしょうか……

2011/5/5
NYMEX WTI Jun $99.80/bbl ( -9.44 )
20日移動平均: $109.16 ( -0.99 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $115.68 / -2σ: $102.64
 幅: $13.04 ( +3.87 ) / 100日平均: $11.47
ボラティリティ
 39.44 ( +13.67 ) / 100日平均: 26.48

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