- 2016年04月27日 00:00
【読書感想】赤い心
1/2- 作者: 新井貴浩
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/03/16
- メディア: 単行本
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リンク先を見る 赤い心- 作者: 新井貴浩
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2016/03/17
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内容紹介
8年ぶりに広島カープに復帰し、全力プレーでファンの心をわしづかみにした新井貴浩選手が、自身のカープ復帰の決断や、チームへの想い、2000本安打の期待もかかるなかでの今後の目標など、すべて激白する!
新井貴浩選手、2000本安打達成、おめでとうございます!
いろいろあったけれど、カープのユニフォームで達成してくれたことが、カープファンとして、すごく嬉しい。
新井がカープに帰ってくる、と聞いたときには「何そのエイプリルフール?」と、思ったものでした。
ファーストにはエルドレッドにグスマンもいるし、サードには堂林もいる。阪神で出番がなくなった「裏切り者」が来ても、チームの和が乱れるだけだろう、と。
何よりも、「カープが大好きです」と涙を流しながらFA宣言した会見の「なんだこの茶番は」という印象は、ずっと心に刻まれていて。
ところが、いざ帰ってきてみると、情が移るというか、やっぱり嫌いになれないというか。
外国人選手が相次いで怪我でリタイアしていくなか、カープ打線の4番に座ったのは、新井さんだったんですよね。
まあなんというか、帰ってきてくれてよかった、としか言いようがない。
これで優勝できていれば、これ以上ないドラマだったのだけれど。
この本は、新井選手が、これまでの野球人生や、カープ復帰の舞台裏、黒田博樹投手をはじめとするチームメイトのことなどを語り尽くしたものです。
個人的には「なぜ、あのときFA宣言をして涙を流しながら阪神に移籍したのか?」を知りたかったのですが、残念ながら、そのことについての詳細には触れられていません。
それが知りたかった、というのは事実なのだけれど、それでも、いま、新井さんがキャリアの最後を赤いユニフォームで過ごしてくれているのは、紛れもない事実なわけで。
それにしても、プロ野球って、所属する球団によって、そんなに違うものなのか……
7年間プレーしたタイガースでは、本当にいい経験をさせてもらった。カープから移籍が決まった時、金本(知憲)さんから「全く世界が違うぞ」と言われてが、その時は「大げさだな。そんなことはないでしょう」と笑っていた。
しかし、実際にタイガースの一員になると、まさに聞きしに勝るというか、「本当にこんな世界があるんだ!」と感じることばかりだった。球団の仕組みも、カープとは全然違った。とにかくいろいろな部署があり、さまざまな肩書のついた人がたくさんいて、何をやるにもこれは大変だろうな、と感じた。監督やコーチ、フロントなどの人間関係も複雑で、言い方は変だが、ドロドロした昼ドラのような世界もあった。
「プロ野球選手になったのだから、どこの球団でも一緒」というわけでもないみたいなのです、実際に経験した新井さんによると。
人気球団というのは、やりがいがあるのと同時に、めんどうなことも多いみたいです。
新井さんは、2014年のシーズンオフ、阪神から減俸を提示されたのを蹴って、自由契約を選択しました。
年俸の問題ではなくて、出場機会が激減していることに悩んでの決断だったそうです。
ゴメス選手が活躍し、まずゴメス選手起用ありき、という状況で、競争させてもらえなかった、と。
当時の新井さんの立場からすると、大減俸とはいえ、出来高もついていた阪神の提示額は、けっして低すぎるものではなかったと思います。
実際に新井さんがカープでもらっていた年俸は、その提示額よりもはるかに下でした。
自由契約を選んだ新井さんは「どこかに移籍するとしても、カープだけはあるまい」と思っていたそうです。
自分がFAで出て行ったチームであり、阪神移籍後も大ブーイングを浴びせられてきた古巣に戻ることは、できないというか、想像もしていなかった。
ところが、阪神の南球団社長は、そんな新井さんに言ったのです。
「カープがお前のことを気にかけていたぞ」



