- 2016年04月27日 09:15
<野田聖子議員インタビュー>「子どもの二次災害を防ぎたい」ー特別養子縁組普及に向けて
3/32020年以降に暗黒時代が来る
――いま増税延期というのがムードとして高まっており、同時に財政出動を行うという声も聞こえていますが、増税をやめることで、社会保障費の財源が減ってしまうという懸念もあると思うんですけれども、そこら辺に関してどう思われていますか。
野田:まだ五分五分なので、今の段階で私はまだコメントできませんが、シビアな数字から言えば、2020年まではどうとでもなるところがあるわけです。オリパラ(オリンピック、パラリンピック)があるので、インフラも新国立競技場をはじめとして、相当整備が進むし、今も増えているところがあって。斜めに見ている人でもオリパラがあることで2020年まではどうにかなるかなと思っている。
問題はその後です。暗黒時代は。だから今はそこに照準を合わせてやらなきゃならない。レーガノミクスだって成長戦略で12年かけている。日本も同じです。今から10年ぐらいかけて仕込まないと。だから、正直暗黒時代がもうあと5年ぐらいで来る。そして超暗黒が2025年、要は団塊世代の人たちが、後期高齢者になるっていう計算上です。それで、今2016年で暗黒時代のピークまで10年を切ったわけで、今成長戦略を作っておかなくてはならないのに、それが見えてこない。そこに財政出動はありだと思います。仮に2025年に今と同じような社会保障を提供するならば、消費税は20%にしなくてはいけない。
ただ、その間に本当に女性活躍を見える化して、大卒の女性が大卒の男性並みに働けるとすると相当の国富が生まれて、最大でGDPの15%(70兆円超)と言われています。それで消費税1%2.5兆円と言われているので、女性活躍という成長戦略が動いてくれることで、何もしなければ20%まで上げなければならない消費税を、抑制できる可能性があるわけです。
――いま「安倍1強」と言われていると思うんですが、それによる弊害はどのように考えていますか。野党に対する国民の期待値が低い中で、自民党内で党派がきちんとできて、意見がある程度多様化していくのが重要かなと思っているんですけれども。
野田:今、カギを握っているのは政策集団と言われる派閥です。1強と言われなくするためには、ポスト供給組織ではなくて、政策集団として派閥でしっかり発言してほしいと思っている。あとは幹事長ですよね。
――そうですね。増税のところとか、たぶん谷垣幹事長とか意見は違うと思うんですけれども。
野田:1強と言われるけれども、私たちには安倍1強という意識はなくて、自民1強という意識。私たちは野党経験を3年3か月してきましたから。その間は何も仕事ができなかったし、皆さんのような良識あるメディアと違って、既存のマスメディアに相当叩かれてきたから、二度と野党に戻りたくないという意識が強い。ただ、安倍さんを担いでいるというよりも、自民党を守るために、みんなバラバラにならないようにしている。なぜかというと、麻生さんの政権が瓦解したのは、色んな政策的なところもあるかもしれないけれど、政局として身内が批判し始めたから。そうなると、あっという間に国民の信頼を失うというのを嫌というほど経験しているので、安倍さんを批判しているのではなくて、政策批判をしているわけです。
野田聖子(のだ・せいこ)
1960年生まれ。上智大学卒。87年岐阜県議会議員選挙に自由民主党公認で立候補し、史上最年少で当選。93年第40回衆議院議員総選挙に岐阜一区から立候補し、初当選。以後8回当選。内閣では郵政大臣、内閣府特命担当大臣(科学技術政策・食品安全担当、消費者担当)を、自民党では国会対策副委員長、政調副会長、筆頭副幹事長、総務会長を歴任し、2016年1月衆議院災害対策特別委員長に就任。2005年自民党を離党し、06年に復党。少子化、男女共同参画、選択的夫婦別姓などに関する政策に造詣が深い。自身の不妊治療や子育ての経験もメディアで公表し、女性の働き方に対して問題提起を続ける。



