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  • LM-7
  • 2016年04月27日 08:53

五輪エンブレムに色選択の自由度を与えてはどうだろうか

紆余曲折を経た東京五輪エンブレムの選定もようやく終結し、野老朝雄氏による組市松紋が新しいエンブレムとして選ばれた。国民からの投票では最下位であった作品が選定される等選定方法が一部批判の対象となっているが、個人的には新しいエンブレムのデザインは優れており、良い選考であったと思う。少なくとも前の佐野氏の作品よりはずっと良い。

新しいエンブレムの組市松紋は日本の伝統色である藍色をあしらい、日本らしさをアピールしているが、一方で「葬式のようだ」という批判が出ている。形状から葬式の花輪に見えるというコメントも散見される。確かに地味な色使いが投票でも不人気であった理由だろう。

そこで大会組織委には是非五輪エンブレムの色の選択に自由度を与えることを検討して欲しいと思う。組市松紋は形状だけでデザインとして成立しており、色についてはコントラストさえはっきりしていれば問題は無いように思われる。もちろん、日本の伝統色である藍色のデザインは基本パターンとして尊重し、バリエーションを認めるというものだ。

以下に写真と組み合わせた五輪エンブレムのバリエーションの作例を挙げる(以下のエンブレムは五輪組織委からの引用である。批評の構成上、無加工の引用というわけにはいかないことをご理解いただきたい)。










どうだろうか。組み合わせる素材に合わせて様々な表情を見せるが、五輪エンブレムとしての性能は損なわれていないのではなかろうか。また、少なくとも葬式の印象を与えるということは無いはずだ。

昔はエンブレムと言えば印刷物に付与される使い方が圧倒的で、エンブレムの色が統一されていてかつ視認性が優れている事が極めて重要であった。今でもそうした面はあるが、利用シーンは印刷物だけではなく、動画も含めた様々なメディアに広がっている。その中で、色という選択肢をデザイナーに与えることが許されれば、より多様で洗練されたデザインが可能になる。

これは前回のエンブレムの選定の時に重視された「展開力」という視点からも重要な要素であるように思われる。幸い、組市松紋は形状だけでも立派にエンブレムとして機能する優れたデザインであり、色の自由度を与えることによるデメリットは小さい。

是非大会組織委の適切な判断を期待したい。

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