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地中海の難民輸送に関する安保理声明

先日リビアからイタリアにヌ向かう難民を満載した船が沈没し、500名もの難民が死亡した事件(過去1年で最大の難民をめぐる事故の由)があったことは、報告しましたが、al arabiya net は、国連安保理が23日難民を乗せた危険な船が地中海を渡ることを阻止するように呼びかけた声明を出しました。
安保理は、500名の死亡に関し遺憾の意を表し、今後状況があらに悪化することを懸念して、加盟国に対して、人間の密輸に従事する船の航行を阻止することを求めたとのことです。
声明はまた、加盟国が国際機関と協力して、人間の密輸に従事する者たちの取り締まりと、処罰を行うように求めている由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/libya/2016/04/23/مجلس-الأمن-يطالب-باعتراض-قوارب-الموت-قبالة-سواحل-ليبيا.html
これは、500名という多くの人命が失われ、今後季節がよくなるので、さらにリビアからイタリア等へ渡ろうとする難民、不法移民の数が急増することを懸念して(トルコとEUの合意で、トルコーギリシャ経由でのルートが防がれたので、今後は地中海ルートがますます活発になるとみられているという話については、先日溺れた難民の大部分がアフリカ諸国からで、主としてシリア、更にアフガニスタやイラク等からも混じっているトルコ・ルートとは難民の出身地が違うような気もする)、安保理としても何らかの措置をとらざるを得なかったのだと思います。
しかし、基本的には難民たちが口をそろえて主張するように、アフリカ諸国の治安の悪化や貧困がなくならない限り、欧州を目指すものの数は減らず、リビアの政情が安定しない限り、リビアから難民を危険な船で送り出し、金もうけしようとする不逞な輩を取り締まることは困難だろうと思います。
リビアとの関係でいえば、EU海軍等がリビア領海、更には小さな入り江等を捜索し、人間の密輸業者を摘発できるようにならない限り、公海での摘発は大きな効果はないだろうと思います。
そのリビアの政情が連日報告しているような状況ですから、今年も(このような他人事のような発言は嫌だが)難民の悲劇は増加しそうです。

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