- 2016年04月20日 21:01
2016.4.19内閣委「有人国境離島法案」
2/2○衆議院議員(武部新君) 委員の御指摘のとおり、離島の教育の充実の必要性というのは大変重要だと思っております。
今、離島振興法のお話もありましたけれども、離島振興法におきましても、第15条で教育の充実について書かれており24年の振興法の改正におきましても離島振興活性化交付金を新しいメニューとして用意させていただいて、高校生の修学支援を行っております。
こういった離島全体の教育を充実させる必要性というのは大変重要だと考えておりますが、本法案の施策につきましては、有人国境離島地域が有する我が国の領海、それから排他的経済水域等の保全に関する活動拠点としての機能を維持するために特に必要な施策ということで、その観点から選定したものであります。検討段階では、もちろん委員の御指摘のとおり、教育等についても特定国境離島地域の地域社会の維持のメニューに含めるべきじゃないかという議論もありましたけれども、それは、先ほども申し上げたとおり、国境離島に限らず一般の離島においても同様に必要な施策でありますので、今回は国境離島であるがゆえに特に必要であると思われる施策に絞って実施することとしたものであります。
もちろん、先ほども申したとおり、離島の教育を充実させる必要性は十分に感じておりますので、今後、政府が国境離島を含めた離島全体に対して教育を一層充実させることを期待したいと思います。
○山本太郎君 ありがとうございます。
全ての離島が大切なんだというお話だったと思います。その中でも、特定有人離島という部分に関して力を入れるんだというお話なんですけれども、メニューを見ていくと、中身を見ていくと、高校に対する修学支援という部分は確かに存在するんですよね。例えば、船で学校に通うという高校生に対してその交通費という部分をアシストしたりだとかというような考えだと思うんですけれども、しかし、この離島振興法、元々の離島振興法でもこの本法案でも教育に関するものという、余り具体的なものというのがそんなに並んでいないんですよ。
現在、離島での、もちろんその特定有人離島という部分にも含まれます、教育に存在する大問題、定数についてお話しさせてください。
義務標準法では一学年40人と定数が定められていると。ただし、二学年合わせて16人以下しかいなければ一つの学級にしてよいとしてあるそうです。離島や山間部の場合はこれが当てはまってしまうことが多いと。
例えば一つの教室で、前の黒板、後ろの黒板を使って二つの学年が背中合わせに授業をする、それを教えるのは一人の教員だという話なんですよね。ということは、教員の負担、これ二倍ですよね。子供たちの側も教えてもらう内容というのは実質半分になってしまうと。そういう教育を受けるために移住はちょっとやめておこうかな。そういう教育を是非受けたいんだという方いらっしゃるんですかね。一人の先生に掛かる負担というのが物すごく大きくなるわけで、しかも、子供たちがそれによって本来なら学べるものが、それが半分ぐらいになってしまうというような場所にわざわざ移住しようと思うかなと。
ということを考えるならば、本当に特定有人離島として、日本のアウトライン、国境ラインに存在する島々だったりとかいろんなものに対して人口をもっと増やしていって活性化していく必要があるというんだったら、まずここに注目しなければ人口なんて増えようがないよなというふうに思うんですね。そんな教育を受けることになったら移住は諦めるという方も出てくるのは困ると。人口が減る現実を無視して人口を増やすことは不可能だと思うんですよね。
鹿児島で該当する離島は十六から十七あるらしいんですけれども、その状態が全てに当てはまり、山間部においても同じ状況だと。先生たちは学力向上を求められる、一方で教員の削減も行われていくと、一人の教師に掛かる比重がとんでもないことになっていく。これでメンタル壊れたりとか過労死したりとかということにつながっていきますよね。とてもじゃないけど、離島から人が減っていくのは避けられないという状況だと思うんですよね。
先ほど答弁いただいた際には、離島の教育の充実、必要という旨の御発言だったんですけれども、本法案では初等教育に関しての記述というのが一切ございません。どうして記述がないのかな。これは骨組みだけ決める、そういう法案だからだよと言われればそれまでなんですけれども、やはりそういうところにまで光を当てていただきたい。もちろん、その御認識がある方々だと、このような法案を出されるわけですから。法案提出された方々が責任を持って先ほどの件も取り組んでいただけませんかというお願いなんですけれども、いかがでしょうか。
○衆議院議員(武部新君) 先ほども答弁したとおりなんでありますけれども、教育について、特に離島の教育につきましては、離島振興法その他で充実していかなければならないという認識はございます。
ただ、本法案につきましては、領海及びEEZZ等を適切に保全するために必要な施策の中で、その上で委員の御指摘のとおり、地域社会を維持をすることが一番保全に資する政策でございますので、したがって、その上で航路、航空路の低廉化ですとか、あるいは教育もそうでありますけれども、やはり定住していただくには雇用もなくてはなりませんので、雇用の機会の充実ですとか、そういった国境離島を保全していく上で必要な施策に特に絞って本法案について実施するということにしたものでありまして、当然、教育の重要性については重々理解しておりますけれども、またこれは離島振興法を含め、政府の中でしっかりと教育を充実させる政策を実施していただくことを期待するものであります。
○山本太郎君 ちょっと話がかみ合っていないようですね。
私が出した例は鹿児島県の離島のお話で、離島全般に広げるという話ではなくて、特定有人国境離島、今回のこの法案に該当する場所の教育の問題をお話ししているわけなんですよね。だから、ちょっと話がかみ合っていないように思うんですけれども。だから、飛行機とか輸送に係るものとか、もちろんそれ安くしていくということは必要だけれども、人口を増やしていかなきゃいけないという考えの下、その島を、やはり人口が減らしていって人が住まなくなるような状況が危ないからこのような法案が作られているわけですよね。もちろん、ほかの離島と同じ教育のインセンティブを与えるということだけであれば、このような法律というのは恐らく必要がないですよね。もっと掘り下げていただきたいというお願いだったんですけれども。
じゃ、もう一つ、済みません。
もちろん、いろんなインセンティブがあるんだと、特定有人離島に、何ですかね、された島々にはいろんなインセンティブがある、輸送費も交通費も雇用も広げる、漁業の経営も確保するというような話なんですけれども、その離島への特別な施策が実施される代わりに、いわゆる迷惑施設を押し付けられるなんていうことないですよね。そんなことはないですと言い切っていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
○衆議院議員(細田健一君) 先生今御指摘のとおり、本法案に基づく施策により離島に迷惑施設を押し付けるということは全く想定しておりません。これは、先ほどから申し上げているとおり、本法案に列挙されております施策、国の行政機関の施設の設置でありますとか港湾等の整備、あるいは旅客定期航路事業等に係る運賃の低廉化や雇用機会の拡充という政策メニューを並べておりますが、この内容を御覧になっていただければ、御懸念は全く当たらないということを御理解いただけると思っております。
○山本太郎君 ありがとうございます。
一言で答えていただきたいんです。ごめんなさい、防衛省、過去にFCLPを厚木基地で行っていたけれども、これが硫黄島に移ったその理由、簡潔に一言で言うと何ですか。
○政府参考人(中島明彦君) 艦載機着陸訓練はその周辺に深刻な騒音問題を引き起こすものでございまして、そういう観点から、平成三年八月から硫黄島においてその訓練を行っております。
○山本太郎君 厚木で行われていたものが硫黄島に移った、厚木から1200キロ、これ騒音の問題が一番大きいんですよね。その硫黄島に移った空母に着陸するというものを練習する、戦闘機が、タッチ・アンド・ゴーと言われますよね、この訓練を、今種子島の横12キロ、何も遮るものがない、しかも40キロ先には世界遺産の屋久島、このようなところに移動させるというような話になっているんです。
今回この法案で、馬毛島、今言いましたタッチ・アンド・ゴーの基地にされる馬毛島は、特定有人離島に指定されているんですよね。人住んでいないですよ、無人島ですよ。どうしてですかという話なんですけど、住民11人いるからだという話なんですよ。確かに、この法案見てみたら、この法律において特定有人国境離島地域とは、有人国境離島地域のうち、継続的な居住が可能となる環境の整備を図ることがその地域社会を維持する上で特に必要と認められるものをいうと書いてある。実際に今人々が住んでいて生活をしているわけではない島に対してこの特定有人離島ということにしてしまうという話なんですけどね。
これ、別に馬毛島や種子島がこの国境線を表すものに非常に重要な位置にあるという話ではないですよね。もちろん、南西防衛という部分に対しては必要な部分なのかもしれないんですけれども、この馬毛島に関しては、これ、誰のためにこれ造るんですかって、迷惑施設を。アメリカ様の空母に離発着する訓練させるための施設を、もう既に硫黄島という騒音問題が解消されている場所にあるのにもかかわらず、またこっちに持ってくるって。分かりますよね、言っている意味。
○委員長(神本美恵子君) 時間を過ぎておりますので、おまとめください。
○山本太郎君 ああ、そうですか、失礼しました。ありがとうございます。
じゃ、この質問に関してはまた次回やりたいと思います。今回のこの法案に対しても、非常にいい部分と悪い部分、両方合わさっていて、この馬毛島の部分に関してはすごく問題があると感じております。
ありがとうございました。
○委員長(神本美恵子君) 他に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認めます。
これより討論に入ります。──別に御意見もないようですから、これより直ちに採決に入ります。
有人国境離島地域の保全及び特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する特別措置法案に賛成の方の挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
○委員長(神本美恵子君) 多数と認めます。よって、本案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
(山本太郎ひとり反対)



