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「駒崎弘樹」にならなくてはいけない呪縛から解放される一冊『社会をちょっと変えてみた』

社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語/駒崎 弘樹
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¥1,944
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友人の認定NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹氏さんから、書籍をいただきました。そのタイトルは、

社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語

すごくざっくりと言えば、法律や制度など、社会に変化/変革を起こしたひとたちのケースと、ロビイング(本書では”草の根ロビイング”)の具体的なノウハウが書かれています。

おそらく、非常に大きな社会の枠組みを変革するような動きを促す以上に、私たちの生活圏内-半径3m-5m-で「おかしい」とか、「困る」とか「やりづらい」といった、誰が決めたかわからないが、それによって生活しづらいことを耐え忍ぶのではなく、「それは変えられます。だから変えましょうよ!」と、カフェで珈琲飲みながら、「じゃあ、具体的にはね・・・」と、そのやり方を優しく教えてくれる指南書を目指したのではないかと思います。

7つの物語(ケース)も、本当に身近なものから、法律を作る大きな動きまでバランスよく取り揃えられています。今すぐにでも変えたいことがあるひとにも、そうでないひとにもおススメです。なぜなら、社会の”変え方”を知っておくことは、身を守ることであり、自らの人生を生きやすくすることであり、自分以外の他者のために人生を投じるときの勇気と武器になるからです。

もう一つ、本書を読んで思ったのは、「駒崎弘樹」にならなくてはいけない呪縛から解放される一冊ではないかということです。駒崎くんはとても有名ですし、特に保育園や待機児童の問題が社会化している現在、メディアやネットで観ない日はないほどです。その歯に衣を着せない正論や、必ず「解決方法」をセットに提案をする姿勢に、彼に憧れるひとやファンも多いのではないでしょうか。

僕が聞き及ぶ範囲では、批判や文句、不平不満、あるべき論(理想論)を声高に叫ぶのとは異なり、解決方法や財源論、エビデンスを提示する駒崎くんに賛同するひと(もちろん、批判的な声も聴きます)がたくさんいます。

そんななかで、「社会を変える」「ルールを変える」人間の象徴である彼を見て、「駒崎弘樹」にならなくてはならないと考え、その発言や行動を意識し過ぎているひとが少なからずいます。同じ起業家や大学生などが影響されやすいのでしょうか。

しかし、彼には彼の蓄積した経験や、スタイルがあります。それは誰にとっても汎用的に使えるものではなく、ある意味、彼だけのユニークネスな部分もあるでしょう。ツイッターやフェイスブックの使いから、ブログでの文言、変顔やマイフリップを使うことなど、真似ができないとは言いませんが、それをしたから同じようにうまくいくわけでもありません。



たくさんの事例があり、社会起業家でもなく、有名人でもないひとたちが変えた社会、その社会の一部に生きている私たちにとって、「駒崎弘樹」にならなくてもできることがある。やっているひとがいる。そしてその方法論が書かれている『社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語』は、きっと”あなたに読んでほしい”以上に、”あなたが読んでもらいたいひと、近くにいませんか”と言いたくなる一冊です。

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