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マイナス金利、「メリットはローン金利低下」66% 一方で「経済活性化に効果なし」76.8%

サイトウ イサム[著] / 加藤 秀行[著]

 マイナス金利に関しては賛否がわかれており、その効果を疑問視する声も多い。評価されるには、目に見える成果が必要といえそうだ。

 日本ではじめてとなるマイナス金利が開始されてから、約2カ月が経過した。日銀の黒田総裁は2%の物価目標を掲げており、必要な場合にはさらに金利の引き下げをすると宣言している。株式会社マネースクウェア・ジャパンは2月29日から3月14日にかけて「マイナス金利導入に関するアンケート調査」を実施し、その結果を3月28日に発表した。調査対象は同社が運営するマネー系のポータルサイトの会員596名。

 まず、マイナス金利導入で2017年前半ごろまでに物価上昇率2%を達成できると思うか聞いたところ、「達成しないと思う」が86.4%に達し、「ちょうど2%に達すると思う」の7.2%と「2%を超えると思う」の6.4%を大きく上回った。

 また、マイナス金利が日本経済の活性化に寄与するか聞くと、「まったくそう思わない」が26.3%、「あまりそう思わない」が50.5%となり、合わせて76.8%の人が否定的な見方を示した。「まあまあそう思う」が19.8%で、「そう思う」は3.4%となり、肯定的な意見は少数となった。

 続いて、マイナス金利のメリットについて聞いたところ、「個人の住宅ローンや自動車ローンの金利が下がる」が獲得ポイント(複数回答)で394ポイントと最も多く、全体の約66%の人がメリットと感じていた。以下、「企業が銀行からお金を借りやすくなる」(192ポイント)、「銀行が企業への融資を積極化する」(140ポイント)、「市場にお金が出回り経済が活性化する」(112ポイント)などが続いた。

 その一方で、約24%の人が「メリットと感じることは特にない」(141ポイント)と回答。さらに、「普通預金や定期預金の利子が下がる可能性がある」(406ポイント)、「銀行サービスの利用手数料が上がる可能性がある」(398ポイント)、「終身保険や個人年金保険などの保険料が上がる可能性がある」(268ポイント)などのデメリットを懸念する声もあった。

 また、株式会社マネーフォワードは3月10日から18日にかけて、同社が運営する自動家計簿・資産管理サービスの利用者4,123名を対象に、「お金のニュースに関する意識調査」を実施した。それによると、マイナス金利導入でローンを組むことへのハードルが下がったかを聞いたところ、「下がった」(なんとなく下がった17% 大いに下がった5%)と回答した人は22%にとどまった。一方、74%の人が「変わらない」(まったく変わらない34% あまり変わらない40%)と回答したほか、「ローンは組まない」が3%など、マイナス金利がローンに与えるマインドの改善は限定的だった。

 日本でマイナス金利が導入されたのははじめてのことで、その効果については未知数の部分も多い。目に見える成果が現れるまでは、マイナス金利に対しては評価がわかれる状況が続きそうだ。

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