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『偉大なるかな鈴木敏文』

一週間程前、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼CEO(最高経営責任者)が記者会見を開かれて、グループ全役職からの退任を表明されたとの報道に触れました。

セブン&アイは新経営体制を巡り本日午後、「取締役会の諮問機関として人事案を検討する指名・報酬委員会」を開き、その結果を踏まえて「来週19日の取締役会で新たな人事案を正式に決定し、来月の株主総会に諮りたい考え」であると報じられるのが現況です。

本件に関し一言だけ率直に申し上げれば、あの鈴木さんが今回見られたような形で会社を去られるのは、小生のように長い間陰に陽に薫陶を受けた者としては非常に辛いものがあります。

今月7日に鈴木さんの「電撃引退」が明らかとなって後、『「91歳vs83歳」内紛で激震セブン&アイの暗雲』(毎日新聞)の如き創業家との何らかの確執を扱う類も、よくよく取り沙汰されるようなっています。

但し私に言わせれば、今回鈴木さんが退かれるに至った原因等につき、今さら御本人が話されていない事柄まで詮索するのも甚だ失礼ではないかと感じます。

私として唯々、日本を代表する経営者の一人である鈴木さんが、こうした形でセブン&アイを去られたことが余りにも残念でならず、このような形で去って頂きたくはなかったというふうに思うわけです。

鈴木さんが如何に偉大かということは、最早論ずる必要もないでしょう。当ブログでも嘗て、『基本の徹底と変化への対応~私が「セブンイレブンに学ぶこと」~』(14年3月7日)や『先行情報7割・経験情報3割か?』(15年6月19日)等で御紹介した通りです。

鈴木敏文という御方は、人間の心理を考えた細かな物の見方から仮説を立て、正確なデータによって検証して行くという姿勢を何時も徹底されてきた人で、あれ程までにそれを貫く人は稀有な存在だと思っています。

大変な洞察力そして驚異的な先見性を持たれた類い稀なる経営者、鈴木敏文――何よりも幾つになっても失われなかった、その闘志こそ深く尊敬すべきだと思うものです。

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