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業界団体に規制官庁の課長補佐以上が来て喋るということ

 どうも事の深刻さが分かってない人が多いようなので、補足を。

 mixiで「モンスターストライク」をデザインした岡本吉起さんの発言をもう一度見ましょう。

金なし、開発たった7人…期待ゼロだった「モンスト」、なぜ驚異的ヒット?
http://biz-journal.jp/2016/04/post_14528_3.html
[引用] 岡本 僕が「食ってるな」と思うのは、パチンコ市場です。一回に何万円もお金を出すユーザーを抱えているのは、パチンコだけですよ。 ソーシャルゲームのユーザーは、もともとパチンコのお客さんだったと思います。だから、僕らも、そこを意識して食いにいっています。グイグイ食い込んでいるので。パチンコ業界は相当苦しいと思いますよ
 業界的には極めて軽率な発言としか言いようがありませんが、その競合とされるぱちんこ業界は極めて厳格な規制官庁からの監視と緊張関係によって射幸性が制限され、監督機関が指定する団体の検査を通らなければ台を販売することができません。

 必然的に、2012年5月の玉川課長補佐(当時)の業界セミナーでの発言や、昨年の大門課長補佐の講話の内容を見ていただければ分かるとおり、本来の規制官庁と業界団体の関係というのはこういうものです。

余暇進 警察庁生活安全局保安課・玉川達也課長補佐が講話
http://vsearch.co.jp/news/news02/pg399.html

警察庁・大門課長補佐が行政講話「射幸性の抑制」「遊技くぎ問題」に言及(全文掲載)
http://www.yugitsushin.jp/news/gyousei/%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E5%BA%81%E3%83%BB%E5%A4%A7%E9%96%80%E8%AA%B2%E9%95%B7%E8%A3%9C%E4%BD%90%E3%81%8C%E8%A1%8C%E6%94%BF%E8%AC%9B%E8%A9%B1%E3%80%8C%E5%B0%84%E5%B9%B8%E6%80%A7%E3%81%AE%E6%8A%91%E5%88%B6/ 

 まだ遵守されているとは言いがたいガイドラインの改訂にあたって、呼ばれて業界団体のセミナーに挨拶に来てしまう課長も課長ですが、これでさらにソーシャルゲーム業界が何かやらかして問題になったとき、官庁から誰を呼んでくるつもりなのでしょう。結構最初からレートあげて勝負かけてきてるように外部からは見えますよ、消費者庁も熱量が低いからこれでいいと思ってるかもしれないけど、という事案のように感じます、はい。

 なお、この辺の機微はPOKKA吉田さんが本を書いておられますので、併せてご覧ください。
これから長移動するのでこの辺で。



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