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公営競技界における違法賭博&八百長問題

スポーツ界における様々な賭博問題が噴出する中、この話題をどのタイミングで持ち出そうかと思案していたところ、ビジネスジャーナルさんが丁度よく報道をしてくれました。以下、ビジネスジャーナルより転載。
『ようこそ藤田菜七子騎手杯』
競馬主催者のあまりに露骨な「接待」にドン引き......今なおくすぶる「八百長疑惑」
http://news.livedoor.com/article/detail/11412521/

これには競馬ファンも「完全にアイドル扱いだな」「やりすぎだろ」「自分だったら絶対やめてほしい」と金沢競馬全体の過剰な必死さに"ドン引き"の様子......。もちろんこれらは金沢競馬なりの藤田菜七子騎手に対するエールなのだろうが、その目に余る必死さには"理由"があるようだ。
「実は金沢競馬では、ここ数年"八百長疑惑"が何度も浮上しています。ネットの中でも掲示板で『本日金沢9Rで八百長が行われます』というスレッドが立って、次々と予告が当たったことから大騒ぎになりました。その影響でファン離れが加速し、今の金沢競馬が深刻な財政難に陥っているというウワサまであります」(競馬記者)
確かに、今でもネットで金沢競馬を検索すると「八百長」というワードがすぐに出てくる。八百長の証拠を指摘した"疑惑のレース動画"なども存在し、競馬ファンの疑念はかなり強いようだ。
競馬界にキラ星の如く登場したアイドル騎手・藤田菜七子氏の活躍はさておき、懸念すべきは金沢競馬で長らく噂される八百長疑惑です。本件に関しては2013年あたりから「内部告発者」を名乗る匿名の人物がweb上で問題提起を続けており、私の所にもかなり初期の頃に情報提供を頂いていておったのを思い出しました。

以下、2013年9月に頂いたtweetへの遣り取り。

また、本疑惑に関しては以下のwebサイトあたりが詳しく、というかかなりシツコクまとめております。
【参考】金沢競馬 八百長糾弾ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yaottyo
上記はあくまでネット上で広がっている噂レベルの話であり全くもって確証のない情報でありますので、私自身も初期に情報を頂きながらもそれを放置していたのが実態ではありますが、こういう風説が実しやかに囁かれてしまう事には公営競技界側の問題が背景にあるようでして。。

昨年末、世の中がプロ野球界に蔓延する違法賭博の問題に激震を受けていたころ、実はスポーツ新聞の端っこでこんな記事が報道されていました。
ばんえい競馬で騎手が馬券購入 本人名義…厩務員も
http://www.nikkansports.com/general/news/1578299.html

北海道帯広市は11日、主催しているばんえい競馬で複数の厩務員、騎手らが同競馬の馬券を購入していた疑いがあることを発表した。競馬法は不正防止の観点から、地方競馬の騎手らが地方競馬の馬券を購入することを禁じている。道警が同日、競馬法違反の疑いで、帯広競馬場内にある関係先を家宅捜索した。
帯広市ではこの日午後、ばんえい競馬振興室の佐藤徹也室長が会見を開いた。馬券購入の疑いがあるのは「厩舎関係者10人以下」と説明し、同日付で該当者に業務停止命令を出した。厩舎関係者の内訳は大半が厩務員で、うち騎手が1人含まれるとみられる。
北海道の地方競馬場であるばんえい競馬において、競馬関係者が自らが運営に関わる競馬レースで馬券を購入した謳帯で家宅捜査を受けたという報道。上記報道時では「厩舎関係者10人以下」と報じられましたが、その後の捜査において騎手や厩務員を含む13名が違法な馬券購入に関与したとして書類送検されています。

「えっ!?だって競馬は合法でしょ?」と思われるかもしれませんが、我が国の競馬法は競馬関係者が自身の所属する競技の馬券購入を第二十九条で禁止しております。
第29条 次の各号に掲げる者は、当該各号に定める競馬の競走について、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。
一 競馬に関係する政府職員 中央競馬の競走及び地方競馬の競走並びに日本中央競馬会、都道府県又は指定市町村が勝馬投票券を発売する海外競馬の競走
二 日本中央競馬会の役員及び職員 中央競馬の競走及び日本中央競馬会が勝馬投票券を発売する海外競馬の競走
三 日本中央競馬会が第21条の規定により委託を受けて競馬の実施に関する事務を行う場合におけるその役員及び職員であつて当該委託を受けた事務に関係するもの 当該委託に係る競馬の競走
四 都道府県、指定市町村又は地方自治法(昭和22年法律第67号)第284条第1項の一部事務組合若しくは広域連合(以下この号において「都道府県等」という。)の職員であつて当該都道府県等が行う競馬に関係するもの 全ての地方競馬の競走及び当該都道府県等が勝馬投票券を発売する海外競馬の競走
五 都道府県、市町村又は地方自治法第284条第1項の一部事務組合若しくは広域連合が第4条又は第21条の規定により委託を受けて競馬の実施に関する事務を行う場合におけるこれらの職員であつて当該委託を受けた事務に関係するもの 当該委託に係る競馬の競走
六 協会の役員及び職員 全ての地方競馬の競走及び都道府県又は指定市町村が勝馬投票券を発売する海外競馬の競走
七 中央競馬の競走に関係する調教師(競走馬の飼養を行う者を含む。以下同じ。)、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 中央競馬の競走
八 地方競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 全ての地方競馬の競走
九 日本中央競馬会、都道府県又は指定市町村が勝馬投票券を発売する海外競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 当該海外競馬の競走
十 その他競馬の事務に従事する者 当該競馬の競走
このような規定は当然ながら、その先におこる八百長行為の発生、およびファンに対する信用失墜を防止する為、賭博業界人の職業倫理規定として定められているわけです。ところが、この事件発覚から4か月が経過し、関与者13名が書類送検された現在に至っても、ばんえい競馬の施行者である帯広市からは、違法賭博関与者の氏名の公表どころか、その処分内容すらも発表されていません(参照)。

これは、先のバドミントン選手の違法賭博関与事件において、日本バドミントン協会がいち早く該当選手の処分を発表し(参照)、また選手らが所属するNTT東日本が当該選手以外にも違法賭博に関与した疑いのある部員がいるとしてその氏名の公表および、部の活動自粛を決定した(参照)対応と比べるとあまりにも遅い対応であると言わざるを得ません。

現在、一連のバドミントン選手の違法賭博問題に対しては、協会と所属企業による迅速かつ厳粛な対処の発表によって、逆に選手に対する同情論までもが醸成されつつある状況でありますが、少なくとも現在のばんえい競馬と帯広市の対応に関しては同情論が出て来る余地はないようです。

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