- 2016年04月15日 07:30
私は安倍総理に「育児と仕事の両立は無理」とはっきり言った、女性はもっと「できません感」を出そう──野田聖子×サイボウズ青野慶久
1/4当選回数8回、キャリア23年の衆議院議員である野田聖子さんとサイボウズの青野慶久社長には、両夫婦とも「妻側の姓」に夫が変えたという共通点がありました。野田さんはプライベートでは一児の母であり、女性の活躍や少子化対策にも熱心に活動されています。
2015年末より公開したサイボウズ ワークスタイルドラマ「声」(全6話)を見てお話しいただいた、この対談。
連載第1回(全3回)では、夫婦コミュニケーションや子育ての経験談、子供を産み育てやすい日本にしていくにはどうしたらいいのかなど、野田さんと青野社長がそれぞれの経験とリアリティーから語ります。
私は安倍総理に「育児と仕事の両立は無理だ」とはっきり発言した
画像を見るサイボウズのワークスタイルドラマ『声』をご覧いただいたということで。
画像を見るすごくよかった。最近のドラマにも見習ってほしい部分が多かった。現在育児をしている自分にもシンクロするところがあって、刺さりました。
画像を見るありがとうございます。心が痛くなる内容なので、受けないしあまり視聴率は取れませんが(笑)。
画像を見るまず映像が綺麗でしたね。ストーリーは当然のことながら映像のクオリティの高さにびっくりしました。
画像を見る「働くパパ」に焦点をあてたワークスタイルドラマ「声」
画像を見るこれは制作をしてくれている東北新社という会社が、もう会社挙げて赤字覚悟で作ってるんですよ。僕らも結構お金は出しているんですけれど(笑)。制作スタッフの監督、プランナー、プロデューサーら自身も実際にワーキングマザーで、もう異常な熱意が込もっています。
画像を見るたしかにこれはすごかったです。
画像を見る一作目のワークスタイルムービー『大丈夫』はワーキングマザー対象だったんですが、こちらも大変な熱意で作ってくれました。見ていても細部のクオリティがすごかったんです。
画像を見るあれを見て、「こんな、見ると暗くなるムービーは逆効果」と批判する人もいたようですが、私は「だってこれがファクトでしょ」って思いました。
画像を見るそう、ファクト、現実であり事実なんですよ。
画像を見る私がいつも気になっているのは、自民党の女性議員や大臣になった女性もそうなんですが、妙に全部頑張ってしまう。「全部できます感」を出すことに違和感を覚えるんです。もっと「できません感」を出してくれないと、世の中が変わらないとよく言っています。
画像を見るそのへん、野田さんは自然体ですよね。
画像を見るこれくらいの年になると失うものがないので(笑)。政治家としてのキャリアも長いですし。例えば、選挙で投票してくれた人の想いに反する形になったとしても、言うべきことや、やるべきことは進めなければならないんです。
私が党の総務会長になったとき、予算委員会の代表質問で安倍総理に「育児と仕事の両立は無理だ」ってはっきり発言したんですよ。もっと他の議員も同じように言って欲しいんですけど、みんなやせ我慢して、言わないんですよね(笑)。
野田聖子さん。1960年生まれ。衆議院議員。上智大学外国語学部比較文化学科を卒業後、帝国ホテルに入社。祖母・野田光の死去に伴い、野田卯一の養女となり野田姓を継ぐ。87年岐阜県議会選挙当選。93年、32歳で衆議院議員選挙初当選。現在当選8回。98年、郵政大臣就任。福田、麻生内閣で内閣府特命担当大臣(科学技術政策・食品安全)、消費者行政推進担当大臣、宇宙開発担当大臣、自由民主党総務会長等を務める。プライベートでは一児の母
画像を見るそうですね、トップオブトップの理想像を目指せとか、そんな感じですよね。それでは自然な社会を作れない。
画像を見る私たち政界の人間こそがダメ出ししないと、企業の経営者は変わらないし、職場も変わりませんよね。私は職業上、会う人や時間など、仕事のスケジュールはある程度自分でコントロールできます。
でも、そんな自由裁量を持つ政治家の私でさえも、育児という理不尽なバトルに負けて、折れることがある。だったら雇用される側である若い人にとっては、育児と仕事の両立は相当大変だろうなと。私はそれが理解できるので、私自身は自然体で生きているんです。



