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未来のテレビ放送の形、AbemaTV

どうも、友人と組んだSNSゲームグループが忙しすぎて録画番組の消化が追いつかなくなってきたkrmmk3です。気がつくと一年くらい前の単発番組がみないままほったらかしです。しかも今見ると、当時なんで録画しようと思ったのがさっぱり分からないという番組がポロポロ、特に地上波番組はその傾向が強いです。

多分番組紹介欄やキーワードは「とりあえず録画しておくか」程度には引っかかるものがあったんでしょう、で、実際にはそんな琴線に触れる箇所は番組内にほとんどなくて、芸能人の内輪トークばかりの番組だったりと。まぁそれでいいんですけどね。とりあえず録画しときゃ良いんです、地上波の単発番組なんて。BSやCSのものは単発でも消化率がいいんですが。

その地上波のキー局の一つ、テレビ朝日がサイバーエージェントと組んで、この11日に"AbemaTV"のサービスを開始しました。

「AbemaTV」が本開局。テレ朝とCA共同運営の無料ネットテレビ局

AbemaTV

サイバーエージェントと言えば、ブロガーの間では有名人がブログを開設しているAmebaブログを経営するなどAmebaブランドを掲げることで知られるIT企業です。独立系のようですからそのブランドをそのまま使わず、ひねってAbemaTV、なんでしょうが、なんとなく意味の良く分からない名称となっています。地上波キー局によるネットへの参入は徐々に進んできており、日テレが参加におさめたHuluや、フジテレビによるCSの番組の再送信などが知られていますし、先日は合同によるTVerもありました。

いずれにも共通しているのは地上波キー局がやっているにも関わらず地上波番組を原則そのまま流すと言うことは決してしないということです。テレビ=地上波の概念を守り、独立性を保つことを最優先しているためと思われますが、却ってテレビ離れを招いているように思えてなりませんが。

それはそれとしてAbemaTV。AndroidおよびiOSは独立のソフトウェアが提供されますが、PCでの視聴はブラウザとなっています。Windows8.1のPCでちょっと試してみたのですが手元のFirefoxとは少し相性が悪く、うまく映らないことがありました。確実に視聴するならInternetExplorerの方が良さそうです。ブラウザを使わないと視聴できないということはせっかくのPCなのに他作業をしながらの"ながら見"がやりにくいということです。画面のサイズを好きなように変えてデスクトップの好きな場所におくことに制限が出てしまいますからね。多分"わざと"なんでしょうけど、使いにくさを感じます。

画質はウチの回線ではいいとは言えないものでした。まだ安定してないのか混んでいたのか、画面が突然ピントがおかしくなったかのようにボケる現象がしばしば見られます。24チャンネルもあるというチャンネルの切り替えを快適にするため、複数のチャンネルを同時に受信できるようにしているように見えますし、ザッピングが一番で画質は二の次という主義なのかも知れません。Android端末では専用ソフト動作ですから当然画面を占拠します。

なお、GooglePlayから落とせるということもあって以前紹介した"アキバコ"でもイントール&視聴は可能でした。Androidの端末やバージョンの制限は緩そうです。現状テレビで視聴したい場合はああいった機器を使うのが一番でしょう。

Huluなどと違い、AbemaTVは無料で視聴できます。CM入りですがまぁしょうがありません。配信ゆえにもちろん予約録画は出来ません。経営側がその気になればいくらでも録画可能に出来るでしょうが、当然ながらその気はゼロでしょう。その代わりに有料で放送済番組の配信が受けられるようです。当たり前のようにそれは月額制で、個別の番組の一部だけがみたいからそれだけ安く受信させて欲しいという要望には今のところ対応しないようです。言うまでもありませんが絶対に再配信の対象にならない番組もあるでしょう。

無料だが録画出来ない、後でみたければ月額制有料の配信サービスを契約するしかない。これは現在キー局の要望で「録画禁止放送」となることが検討されている4K/8K放送の目指す形と同じではないでしょうか。おそらく録画を禁止し、CM視聴を強制にしたうえで一部の再配信していい番組だけが期間限定でネット経由で視聴できるようにし、月額制でみんな有料会員になって、CM料と会員料のダブル収入でがっぽがっぽ。これが現在地上波キー局が望む未来テレビの形なのでしょう。

4K放送に録画禁止を導入(事実上の全番組録画禁止制度)することをキー局が要求していることが最初に報道されたとき、そういう形を想定しているのではと指摘しましたが、AbemaTVはまさにそれそのものでした。

なお、AbemaTVはテレビを見ない層と言われている10~20代を主な視聴者と想定しているそうです。今のところ中身はとても若い人を想定しているようには見えませんが、多分とりあえず用意出来る映像コンテンツがCSの蓄積に頼るしかないからと思われます。将来的にはより若い人向けに移行したいのかも知れませんが、テレビ見る習慣のない若い人ってパソコンも使わないし使えないそうです。そういう人はスマートフォンかタブレットでネットをやるのでそれで見ることを想定しているのでしょうが、そういう人が利用しますかねぇ、こんなパケット&バッテリー喰いのサービス。

よく分からないのですが、一人暮らしの人がもう家に電話をおかないように、スマートフォンしか使わない人は家にネットを引いていないのではないでしょうか。パケットでAbemaTVなんて使ったらあっという間に速度制限を喰らいます。外のフリー回線でネットが出来るようなところでリアルタイム配信しかない動画サービスなんて見ないでしょうし、利用状況が思いつきません。ましてパケットを消費しないサービスであったモバキャスも失敗に終わり、あっという間に終了が決まりましたし。

仮に家で自由にみられるネット環境があったとしても、AndroidやiOSのスマートフォンやタブレットは机に置きっぱなしにしながら使うに向いた形状ではなく、充電ケーブルを繋ぎっぱなしで見るには向きません。ケーブルを抜いて手で持つとバッテリー消費が激しくてやはり使い物にならないかと。それにSNSゲームにはまると、それ以外で大量にバッテリー消費されるのもったいないと思うようになるんですよねぇ。AbemaTVが想定している人でそういう人は少なくないでしょうし。

そういうわけで、AbemaTVの想定した使われ方にはおそらくならないように思います。仮に生き残れたとしても、結局マニアやもう少し上の年齢が主な利用者となるでしょう。もちろん我々マニアが録画禁止放送に屈するのが前提となりますが。いずれ来るかも知れない全面放送録画禁止時代を先取りしたい方は、有料会員になってみるのも一興かも知れません。

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