- 2016年04月13日 00:00
【読書感想】ウェブ小説の衝撃: ネット発ヒットコンテンツのしくみ
2/2また、こんな話も。
計画を事前に入念に練ることに時間を割くよりも、とりあえずプロトタイプやβ版を出す。そしてその反応を見てカイゼンし、また反応を見て修正して……ということをグルグル回してブラッシュアップしていくやり方である。
ウェブ小説のプラットフォームでは、小説でさえ、こういう高速仮説検証が可能である。
たとえば、小説の企画(プロット)がA案B案C案と三つあった場合、どれがいいか? そんなものは、やってみなければわからない。今までは、そのなかから編集者と作家が勘で決めていた。だが、今なら冒頭部分を三つとも書いてネットにアップすればいい。出してしまえば、それぞれアクセス数をはじめとする、読者からの反応がわかる。ウケなかったら、設定を変えて再リリースすることもできる。
いくつかのエンディングを作って、試写での評価で公開バージョンを決めるというハリウッド映画みたいなことが、「ウェブ小説」なら、低コストで、時間もかからずにできるのです。
「ウェブ小説」では、小説の長さも融通がきくし、「仮作品」をアップロードして読者の反応をみてブラッシュアップすることも可能です。
小説の「かたち」そのものが変わってしまう可能性もある。
(とはいえ、読者にとって心地好い「かたち」に、そんなにバリエーションは無いのかもしれない、とも僕は感じています)
著者は、「ウェブ小説」だけではなく、ボーカロイド小説など、ネットとの相互作用によって生まれた新しいコンテンツについても言及していて、僕のような「ウェブ小説に疎い人間」が「基礎知識」をつけられる内容になっています。
そうか、こんなことになっていたのか。
個々のウェブ小説の詳細な紹介や評価はなされていないので、「おすすめの作品を知りたい」とか、「あの作品を著者がどうみているのか興味がある」という人、あるいは、すでにウェブ小説の世界に詳しい人は、実際にページをめくってみて購入を判断することをおすすめします。
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