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- 2016年04月13日 10:00
LINEの苦悩
海外発信のこのブログをお読みの方でもLINEをやらない人は半分以下だろうと思います。少なくとも社名ぐらいはほとんどの人が聞いたことがあるでしょう。スマホのショートメッセージは現代社会に於いて最重要な機能と申し上げても過言ではないと思います。私のスマホにもいくつかのショートメッセージアプリが入っており、LINEは最も頻繁に使うソフトの一つであります。
最近はスマホを電話として使用するケースが以前に比べて激減しています。一日一度も鳴らない日もごく普通にあります。私は家電(いえでん:家庭の据え置き型電話)は5年ぐらい前に除去してしまったのですが、理由はほとんどがセールスの電話でうざくなったためです。そうしたところ、スマホにもいろいろかかって来るようになりました。その為、電話が鳴っても相手の名前が出ないような電話は取らない様にしてしまいました。どうしても重要な電話ならメッセージが残るはず、と考えたのです。
この流れをうまく補完したのがショートテキストでした。ところがLINEは相手との合意のもとにセットできますが、これが何とも面倒くさいのです。当地(バンクーバー)の電話会社が提供するショートメッセージ機能は電話番号がそのままテキストに使えるため、携帯番号を渡すとテキストが入ってくることもしばしばあるのです。これは実はビジネス用途に非常に便利で双方の合意なしに勝手にテキストを送ることが出来るのです。
つまりLINEは良く知っている人からのテキスト、電話会社のメッセージ機能はビジネスを含む広範な用途ということになり、適度に使い分けているともいえます。
北米でLINEが伸びないというのは既に有力なショートテキストの会社が市場を押さえているからでしょう。中国はウィーチャットといった中国政府ときちんと向かい合える会社のみを優遇する市場閉鎖性故にLINEは苦戦しています。不思議なのですが、中国の市場閉鎖性に関してはこれが製品等でしたらWHOに訴えて市場開放を訴えるのですが、アプリの世界になるとその声が聞こえてきません。(LINEがどこの会社か、と考えれば政府がのこのこ協力体制をとることもないのでしょうけれど。)
日経に「LINE『10億人』の虚像 成長鈍化、迫るガラパゴス化」という記事があります。内容はあの一世を風靡した会社も成長するためにいろいろ試すもその筋道が見いだせない、ということでしょうか。LINEが急速に伸びたのは日本でショートテキストメッセージという市場がまだ未開拓であったこと、森川前社長が女性のハートをくすぐるような仕組みを次々に打ち立てていったことで先駆者利益があったのです。ところが森川氏が社長を退任してから方向性が不明瞭になります。あれもこれも手を出すのですが、結局何もヒットしないのです。
これは後継社長の出沢氏の手腕が悪いわけではないとは思いますが、森川氏の勢いを見せつけられ、市場は常に二人の経営能力を比較します。結果として出沢社長は極ありきたりのゲーム事業を展開しそこそこ当たりました。しかし、今般関東財務局から供託金を入れなかったと立ち入り調査を受けてしまうのです。個人的にはこの供託金問題は大したことがないと思っていますが、誰かがLINEの頭を抑えこもうと必死に動いているようにみえるのです。
今、若者はITやソフト関連の仕事に興味を持つ人がかなり多いと思います。理由の一つにスーツを着なくてよい、かなり自由な社風に見える、仕事で対話するのはコンピューターの画面。これらの理由は現状からの逃避に近い「閉鎖的選択肢」によるものでIT社会に創造性が足りなくなってきているようにみえるのです。「オタク」とは狭い分野に於いて極めることですが、それは汎用性という点で劣ることが往々にしてあります。これが今のLINEの最大のネックではないでしょうか?
同社にとって(あるいは多くの日本のソフト会社)にとってグーグルのようにぶっ飛んだものを作れないのは案外人間同士のコミュニケーション不足と奇妙なほどの自信過剰からくるのかもしれません。
では今日はこのぐらいで。
最近はスマホを電話として使用するケースが以前に比べて激減しています。一日一度も鳴らない日もごく普通にあります。私は家電(いえでん:家庭の据え置き型電話)は5年ぐらい前に除去してしまったのですが、理由はほとんどがセールスの電話でうざくなったためです。そうしたところ、スマホにもいろいろかかって来るようになりました。その為、電話が鳴っても相手の名前が出ないような電話は取らない様にしてしまいました。どうしても重要な電話ならメッセージが残るはず、と考えたのです。
この流れをうまく補完したのがショートテキストでした。ところがLINEは相手との合意のもとにセットできますが、これが何とも面倒くさいのです。当地(バンクーバー)の電話会社が提供するショートメッセージ機能は電話番号がそのままテキストに使えるため、携帯番号を渡すとテキストが入ってくることもしばしばあるのです。これは実はビジネス用途に非常に便利で双方の合意なしに勝手にテキストを送ることが出来るのです。
つまりLINEは良く知っている人からのテキスト、電話会社のメッセージ機能はビジネスを含む広範な用途ということになり、適度に使い分けているともいえます。
北米でLINEが伸びないというのは既に有力なショートテキストの会社が市場を押さえているからでしょう。中国はウィーチャットといった中国政府ときちんと向かい合える会社のみを優遇する市場閉鎖性故にLINEは苦戦しています。不思議なのですが、中国の市場閉鎖性に関してはこれが製品等でしたらWHOに訴えて市場開放を訴えるのですが、アプリの世界になるとその声が聞こえてきません。(LINEがどこの会社か、と考えれば政府がのこのこ協力体制をとることもないのでしょうけれど。)
日経に「LINE『10億人』の虚像 成長鈍化、迫るガラパゴス化」という記事があります。内容はあの一世を風靡した会社も成長するためにいろいろ試すもその筋道が見いだせない、ということでしょうか。LINEが急速に伸びたのは日本でショートテキストメッセージという市場がまだ未開拓であったこと、森川前社長が女性のハートをくすぐるような仕組みを次々に打ち立てていったことで先駆者利益があったのです。ところが森川氏が社長を退任してから方向性が不明瞭になります。あれもこれも手を出すのですが、結局何もヒットしないのです。
これは後継社長の出沢氏の手腕が悪いわけではないとは思いますが、森川氏の勢いを見せつけられ、市場は常に二人の経営能力を比較します。結果として出沢社長は極ありきたりのゲーム事業を展開しそこそこ当たりました。しかし、今般関東財務局から供託金を入れなかったと立ち入り調査を受けてしまうのです。個人的にはこの供託金問題は大したことがないと思っていますが、誰かがLINEの頭を抑えこもうと必死に動いているようにみえるのです。
今、若者はITやソフト関連の仕事に興味を持つ人がかなり多いと思います。理由の一つにスーツを着なくてよい、かなり自由な社風に見える、仕事で対話するのはコンピューターの画面。これらの理由は現状からの逃避に近い「閉鎖的選択肢」によるものでIT社会に創造性が足りなくなってきているようにみえるのです。「オタク」とは狭い分野に於いて極めることですが、それは汎用性という点で劣ることが往々にしてあります。これが今のLINEの最大のネックではないでしょうか?
同社にとって(あるいは多くの日本のソフト会社)にとってグーグルのようにぶっ飛んだものを作れないのは案外人間同士のコミュニケーション不足と奇妙なほどの自信過剰からくるのかもしれません。
では今日はこのぐらいで。



