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日本酒、輸出額が大幅増加し140億円に 国内では20代女性の40.4%が「今後飲んでみたい」

サイトウ イサム[著] / 加藤 秀行[著]

 日本酒に興味を持つ若い女性が増えている。海外への輸出も好調で、日本酒が静かなブームとなっているようだ。

 国税庁が3月に発表した「酒のしおり」によると、成人1人あたりの酒類消費量は、平成4年度の101.8リットルをピークに減少を続け、平成26年度には80.3リットルまで減少。お酒の国内市場は縮小傾向にあるようだ。一方、日本から輸出される酒類は増加傾向にある。同レポートによると、平成27年の種類の輸出金額は390億円で過去最高を記録し、平成17年の118億円のおよそ3.3倍まで拡大した。

 最も輸出額が多かったのは「清酒(日本酒)」で、平成27年は140億円に達し、平成17年の53億円から大幅に上昇した。最も輸出額が多かったのはアメリカの49億9,700万円で全体の35.7%を占めた。以下、香港の22億8,200万円(同16.3%)、韓国の13億6,400万円(同9.3%)、中国の11億7,200万円(同8.4%)と続いた。

 この背景にはクールジャパン推進の一環として、官民で輸出促進に取り組んできたことや海外での日本食ブームなどが影響していると推測される。平成27年10月に大筋合意したTPP協定では、酒類の関税撤廃などが盛り込まれており、今後も日本酒の輸出はさらに増加しそうだ。

 また、国内での日本酒に対する意識調査も行われた。株式会社クロス・マーケティングは、普段飲酒をする一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住の20歳から69歳の男女1,000名を対象に「飲酒・日本酒に関する調査」を実施し、その結果を3月28日に発表した。調査期間は3月19日から21日にかけて。

 調査結果によると、49.9%の人が「日本酒は好き」と回答し、「どちらでもない」(25.3%)と「日本酒は好きではない」(24.8%)を上回った。日本酒好きの比率を年代別でみると、男性では60代の70.0%が最も高く、次いで50代の64.0%、40代の53.0%と続いた。女性も60代の52.0%が最も高かったが、次いで多かったのは20代の47.0%だった。たしなむ程度なのかもしれないが、日本酒が若い女性から支持されていた。

 今後日本酒を飲んでみたいか聞いたところ、20代の女性が40.4%で最も高く、次いで30代女性の27.8%が続いた。一方、男性の回答を見ると、同割合が最も高かったのが50代男性の27.3%で、20代男性に至っては14.3%にとどまり、全体の中では60代女性の13.2%に次いで低かった。若い女性を中心に、日本酒に興味を持つ人が増えている様子が分かる。

 国内のお酒の市場が縮小傾向にある中、海外への輸出拡大をけん引する日本酒。国内での日本酒販売の鍵は、若い女性にあるのかもしれない。

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