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日本が岐路に立つ今、中田厚仁さんの命日に改めて思う

4月8日は国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)で同僚だった中田厚仁さんが任務遂行中に銃撃され亡くなってから23回目の命日。この一年は国連PKOの駆けつけ警護について国会審議が行われる中で中田厚仁さんの名前が何度も取り上げられた。

 プノンペンでの研修中、2か月ルームメートだった私たちは、どの州での活動を希望するか、連日話し合った。彼は政府軍とポル・ポト派との内戦の最前線であり、もっとも危険とされたコンポントム州での活動を真剣に考え、懸命の情報収集をしていた。そして、自分の身を守るためにも住民との信頼構築が必要と考えクメール語を真剣に学び、短期間で上達していた。私は山岳少数民族が住む地域で、電気も水道もなく、ヘリコプターでしか行けない陸の孤島ラタナキリ州を選んだ。もっとも生活が過酷な州ともっとも危険な州での健闘を誓い合って握手をしたのが1992年9月8日。彼が殺されたのはその7か月後だった。厚仁さんが生まれた時に植えた庭の桜の一枝を持ってきたご家族の姿とお茶目だった彼の笑顔。桜の季節になると頭から離れなくなる。もっともっと世界を駆け回り、平和への貢献を果たしたかっただろうなと思うたびに私も本当に頑張らなくてはと思う。

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