記事

リビア情勢(カッダーフィの武器の国際社会への脅威)

これまでもリビアでのカッダーフィの残した大量の武器がテロリストの手中に落ちる危険性が指摘され、また化学兵器(毒ガス)の貯蔵庫も見つかったとのニュースがありましたが(その他CNN等では映像入りで、ウラニューム原料のイエローケイクも多量発見されたことを報じています)、26日のal qodsd al arabi net の記事は、国連がこれらの武器がテロリストの手に落ちる危険性を警告したと報じています。

記事は、国連の政治問題担当事務次長が、安保理でのリビア審議で、カッダーフィは多量の近代兵器を残して行ったが、これらには地対空ミサイルも含まれているとして、それらがテロリストの手に落ちることについて懸念を表明したと報じています。

次長はまた、毒ガス(種類は不明だが、これまでの報道からすれば、マスタードガスかと思われる)の貯蔵庫もトリポリの南部435kmの地点で見つかっており、化学兵器禁止条約関係の専門家が調査中であると述べた由。
他方、同じく安保理で発言したジュブリル国民評議会の執行議長は、カッダーフィがリビアの安定にとって重要な脅威であり、彼は国際社会にとってもアルカイダと同じ程度の危険人物であるとして、カッダーフィに対する警戒を呼び掛け、その為にも国民評議会が責任を完全に果たせるように、リビア制裁の完全解除が必要と訴えたとのことです。

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-09-26-19-29-55.htm

記事の要点は以上ですが、アルジェリア、チュニジア等の周辺国は、カッダーフィの武器の流入に神経っを尖らせており、イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ等が、これらの武器を入手する危険性は極めて大きいと思います(すでに相当部分が彼らの手に入っている可能性がある)。特に肩撃ちの地対空ミサイルは民間航空にとっての脅威です。

またカッダーフィが自国民に対してマスタードガスを使用しなかったのは幸いですが(そんなものを使えば証拠が残るため、いくら悪のカッダーフィだって、そこまで馬鹿ではなかったということでしょう)、アルカイダ等は昔から大量破壊兵器の入手に関心を有しており、また使うことに何の躊躇いもないでしょうから、国連の指摘を待つまでもなく国際社会にとっての重大な脅威であることは間違いないと思います。

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