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「可愛い子供達」

 娘恵理からの依頼で、インターナショナルスクールに通う10歳の子2人のインタビューを自宅で受けた。3人の親御さん(母2人、父1人)も一緒だった。

 今は5年生だが、この学校では次は中学生だ。学校に提出する課題に「集団的自衛権」「安保法改正」のテーマを選んだという。

思えば私が引揚者として、遠い満州から家族と共に日本にたどり着いたのは、昭和22年のことで、私が10才の時であった。この子達と同年だった。

大地に頬をつけて号泣する大人たちと同じように、私も泣いていた。そして、日本という国があってよかった、日本人であってよかったと思ったものである。初めて愛国心に目覚め、政治家へのほのかな夢を抱いた時でもあった。

可愛いくて幼い子供達を迎えたとき、どうやってこの難しい問題を理解させようか、大いに戸惑ったが、大人に対するのと同じような真摯な姿勢で語ろうと秘かに思った。

この子達は街頭にも立って大人たちに賛否を聞いたという。10人の内7人は反対だと答えたようだが、はっきりいって無責任な大人たちである。

私は毎年届く衆議院手帖を取り出して、憲法の制定過程、中身の矛盾点や問題点を詳細説明した。特に前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した・・・」について、中国や北朝鮮などの脅威を語り、こんなユートピア精神は通用しないこと、同じ立場の国々と連携して国を守る必要性を説いた。特にそのために外交が如何に大事かを強調した。

一体、どの程度分かってくれたか不安だったが、日を経ずして子供達から連名の手紙が届いた。

「深谷先生、今日はありがとうございました。子供時代のこと、大臣の時のこと、先生の政治に向けての情熱、先生の勲章、全部がびっくりすることばかりでした。中でも、子供の時に中国から戻ってきた時、「日本人で良かった」という言葉と、「こんな立派な土地があってよかった」という言葉がとても印象的でした。

そして、日本の憲法が、8日間という短い時間でアメリカ人が作って、今も使われていると聞いて恐ろしくてありえないと思いました。

先生からお話を聞けてとても嬉しかったです。エキシビションの準備がうまく進められると思いました。僕達はインタースクールに通っているので、まずはお友達と外交をしていきます。又先生にお会いして、お話を聞きたいです。ありがとうございました。」

親御さんからの手紙も添えてあった。

「前文略・・ 私達親のほうが先生のお話に引き込まれてしまい、もっとお聞きしたくなりました。そして日本人の無知なことも反省!更なる勉強が必要であり、学びたいという気持ちになりました。先生のお話はただ情報を伝えてくれるだけでなく、色々な興味を引き出してくれる、そんな魔法にかかったような、魅力的なものでした。息子達も、難しいトピックであるものの、いろいろな視野も広がったようです。先生が手帳を広げ、憲法について説明してくれたことは、特に印象に残った様子でした。

実際、街中インタビューに行ったとき、私たちも同行したのですが、安保改正に賛成と答える人と、反対と答える人の理由にギャップを感じてました。反対の人のあさはかに・・、また単に戦争イヤとの理由だけでNOを示し、賛成の人の深い理由とは大きく違いがあることに、私自身おどろいていたのです。

先生から民主主義の矛盾についてもお話いただけたことは、息子達にとっても私たちにとってもとてもためになるものでした。

今後私たち親も、ニュースの情報だけに流されるのではなく、子供達に広い視点から物事をみられるように、まずは自分達が勉強しつづけていこうと思っております。

先生にお会いできたおかげで、息子たちだけでなく、私たちにもいろいろ学びきづきをいただけたこと、本当に感謝いたします。次回は先生の若さのひけつもお伺いしたいと思います!!! ご縁をいただきました恵理さんにも感謝いたします。」

嬉しい便りであった。子供達の純粋さ、親御さんたちの真面目さ、全て私にとって心地よい響きであった。

今月20日の温故知新塾、来月から自民党政経塾も11年目をスタートする。

講演原稿のキーボードを叩きながら、まだまだ頑張らなければと思うのであった。

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