記事

インタビュー:資産業務拡大へ海外で買収=三菱UFJ信託社長

[東京 6日 ロイター] - 三菱UFJ信託銀行の池谷幹男・新社長は、ロイターとのインタビューで、資産運用と資産管理業務を拡大するため、今後も海外での買収を進める考えを示した。

池谷社長は、 若林辰雄氏の後任として4月1日付で就任した。

池谷社長は、三菱UFJグループ内で資産管理と資産運用業務を担うのが、三菱UFJ信託の役割だと強調。両業務の拡大のため、中期経営計画で買収予算として3000億円を見込んでいることを明らかにした。

主なやり取りは以下の通り。

――すでに資産管理事業を4件買収した。

「資産管理ビジネスの買収は、積極的に進めている。ヘッジファンド向け業務や、2月に買収したプライベート・エクイティ・ファンド向け業務、あるいは公募投信の規格にあった管理業務などいろいろあるが、幅広くそろえてグローバルに提供していきたい。管理残高も存在感があるレベルに引き上げていく」

――資産管理業務は、米国の資産管理銀行の残高が大きい。

「確かに米国のステートストリート銀行やバンク・オブ・ニューヨーク・メロンなどの管理残高は桁が違う。しかし、そういう伝統的な資産管理業務ではなく、会計や税務などの機能を充実させたり、複雑な運用手法にも対応できるサービスを提供する資産管理業務でプレゼンスを示したい」

「グローバルに見ても、顧客保護のためにきちんとした資産管理業務が必要だという認識が高まっている。規制も強まっており、それに沿ったうえで、プラスアルファのサービスが提供できれば、かなり安定的なビジネスになる」

――資産運用業務の方はどうか。

「引き続き、(買収の)機会を探している。地理的には、北米にどのように手がかりを作るのかが重要だ。やはり運用資産の規模は、アメリカが群を抜いて大きい」

「ただ、資産運用業務は非常に繊細なビジネスだ。何を哲学として運用しているのかなど、資本の論理だけでは通用しない部分がある。過去の運用会社の買収などを見ても、うまくいかないケースもある。慎重なやり方が必要だ」

――買収の予算はどの程度か。

「すでに中期経営計画は2年目に入っているが、信託銀の予算は3000億円以内というのが計画値だ」

――マイナス金利で、運用会社などから手数料を得ることになった。

「コール市場での運用が困難になった結果、金銭信託の残高が大きく増えた。ただ、手数料が発生することがきっかけになって、またコール市場に戻っていくということもあるだろう。われわれが儲けたいという考えは一切なく、丁寧に顧客に説明していきたい」

(インタビュアー:布施太郎 浦中大我)

(布施太郎 編集:田巻一彦)

トピックス

ランキング

  1. 1

    ブラタモリに失望 忘れられた志

    メディアゴン

  2. 2

    立民議員の官僚叩きに批判が殺到

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  3. 3

    官邸前ハンスト 警官と押し問答

    田中龍作

  4. 4

    任命拒否 学者6名に無礼な菅首相

    メディアゴン

  5. 5

    上野千鶴子氏 任命拒否に危機感

    女性自身

  6. 6

    元民主・細野氏らデマ拡散へ揶揄

    文春オンライン

  7. 7

    日当7万円 公務員と比較したのか

    橋下徹

  8. 8

    机叩き…橋下氏語る菅首相の会食

    ABEMA TIMES

  9. 9

    高級車雨ざらし カーシェア破産

    SmartFLASH

  10. 10

    国に従わず支援求める朝鮮学校

    赤池 まさあき

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。