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福島エンジン工場への投資継続、最高の技術を世界へ=日産社長

[いわき市(福島県) 5日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>のカルロス・ゴーン社長は5日、2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けた同社のエンジン生産拠点、いわき工場(福島県いわき市)について、今後も同工場を成長させ、競争力を確保する考えを示した。

ゴーン社長は同日、福島県といわき市に電気自動車(EV)「e―NV200」を1台ずつ寄贈する式に出席。いわき工場への「投資を続け、最高の技術をもたらすことがわれわれの義務」と述べた。

また、1ドル=100円という「中立的な」為替水準に対し、「ポジティブな領域(円安)にある限りは良い」とする従来からの見解を示し、国内生産100万台規模を維持するとの方針にも変更はない、と述べた。

一方、米EVメーカーのテスラ・モーターズ<TSLA.O>が17年に発売予定の新型EVセダン「モデル3」に予約が殺到していることに関して、ゴーン社長は「競争は歓迎している。EV市場が拡大する」と話した。日産自としても刺激を受け、課題である航続距離やコスト力の改善に向けた開発、品質・デザインの向上にも弾みがつくとし、「EVで良い競争が盛り上がれば、需要も喚起される」と語った。

式には福島県の内堀雅雄知事も出席。同知事は震災や津波、原発事故に見舞われた福島には「世界全体でみると残念ながらネガティブなイメージがついてまわる」と指摘。同工場で生産されるエンジンが世界市場で高く評価されれば「『メード・イン・フクシマ』はネガティブではなく、世界に名だたる品質の福島だと世界に発信してくれることになる」と話し、「福島プライドを取り戻すためにもナンバーワンの製品を作っていただくことが(福島県の)大きな力になる」と期待を寄せた。

いわき工場は当初の予定より早く震災後2カ月で完全復旧を果たした「復興のシンボル」(ゴーン社長)で、V型6気筒エンジンのほか、2月からは年内に投入する高級車ブランド「インフィニティ」の「Q60」に登載する新型「VR30」エンジンの生産も開始している。

(白木真紀)

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