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3周年を迎えた「職親プロジェクト」。出所者支援の成果と見えてきた課題

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「社会的なコストを減らすのには、再犯率を減らすのが一番」


 
撮影:畠山理仁
堀江氏はトークセッションの中で、現在の刑務所の更生プログラムにも再考の余地があると指摘していた。 「刑務所の中でできるサポートは、大きくわけて2つあります。一つはコミュニケーション能力をつけること。もう一つは、今仕事で役立つことを教えることです。(刑務所では)木彫の熊をいまだに作らせているが、役立つわけがない。今はスマホでブログを書いて記事を売るとか、ネットオークションで稼ぐかしないと。彼らは社会で生きていくコミュニケーションスキルが低くて犯罪に走っている。  一方で、普通に社会で暮らしていけるような人も何らかの理由で刑務所に入っていることがある。彼らは普通に社会でやっていけるのに、人材としてもったいないと思います」

 これには中井氏も「社会との遮断が(再犯への)スタート」とうなずいていた。「再犯防止」という目標は一緒だから、意見が一致するところも当然ながらある。

「社会から遮断されたら、社会に戻れなくなる。だから(隔離して効果がある一部の凶悪犯以外は)社会内で処遇していくことを考えるべき。問題は、社会に戻ってきた犯罪者を国民が受け入れるかどうか」(堀江氏)

 ここで中井が堀江氏に、「職親プロジェクトでは参加する企業名を公開している。それは受刑者に対する偏見を解消したいとの思いからだ」と説明すると、堀江氏は「一つの見識だと思う」とした上で、こんな提案もした。

「(再犯者は)数が相当いますから、本当は企業規模に応じて雇用するというルールを作ってもいいぐらいだと思いますけどね。確かに面倒くさいとは思います。他の社員からクレームがくるとかね。それが偏見です。  社会的なコストを減らすのには、再犯率を減らすのが一番。刑務所から出てきた人たちをサポートすることが結果的に社会に役立つという認識を社会全体が共有することが大事なんですよ」

 堀江氏の登場で、会場からも活発な意見が飛び出したトークセッションの最後は、中井氏のこんな言葉で締めくくられた。

「反省は一人でできるが、更生は一人ではできない。社会の受刑者に対する偏見をなくしていくためにも、成功事例を一人でも多く作ることが大事だと思います。そのために、これからも頑張りましょう!」
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