- 2016年04月03日 11:17
私は12歳で「少女兵」になった。-子ども兵問題の実態(後編) - 原貫太
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子ども兵(認定NPO法人テラ・ルネッサンス提供)
今年1月、私は東アフリカに位置するウガンダ共和国へ渡航。子ども兵問題の実態を少しでも知ろうと、首都カンパラからバスで6時間の北部グル県へ向かい、認定NPO法人テラ・ルネッサンスが運営する元子ども兵社会復帰施設を訪問した。
アジア、アフリカ、中東、中南米などの紛争地域を始めとし、未だ世界に25万人以上いると考えられている子ども兵。元少女兵へのインタビューなどを通じ、改めてその問題の深刻さ、そして世界の不条理を痛感させられた。子ども兵問題の実態に迫る。
※「初めての「任務」は母親の腕を切り落とすこと-子ども兵問題の実態(前半)」も併せてご覧ください。
ウガンダ北部グル市の街並み。
ウガンダにおける子ども兵問題
ウガンダ北部では1980年代から20年以上にわたって続いた紛争の影響により、人口の90%以上(約200万人)が国内避難民(Internal Displaced People=IDP)、61%の人々が1日1$以下の生活、また5人に1人の子供が5歳の誕生日を迎える前に亡くなるという現状が未だに残っている。
ウガンダ北部にて筆者撮影。
90年代半ば以降、反政府軍である「神の抵抗軍(Lord’s Resistance Army, 以下LRA)」による村の襲撃や子供の誘拐が多発し、約180万人の北部住民が国内避難民としての生活を余儀なくされた。
LRAは戦力補強の為、毎晩のように村や国内避難民キャンプを襲い子供を誘拐、これが「子ども兵」問題に繋がる。LRAは推定66000人の子供を誘拐、兵力の約8割を子ども兵に頼っていたとも言われる。
子ども兵は水汲みや食事の準備といった雑用から、政府軍との戦闘・村の襲撃・新たな子供の誘拐まで担わされた。また地雷原を渡る際の「人間地雷探知機」として利用されるケースや、少女兵の場合、性的な奴隷として使われたケースも多く存在する。
「LRAは子ども兵を洗脳するために、自分の手で、肉親や兄弟、親戚を殺させるんだ。」
施設長のJimmyさんはそう語る。
インタビューに答えて頂いた施設長のJimmyさん。
“家族を殺す”事は、脱走を防止するためのLRAによる一つの手段にもなった。時には自分の手で母親の腕を切り落とす行為や、家族の鼻や耳、唇を削ぎ落とすといった残虐な行為も強要された。
そして、子どもたちの「帰る場所」は無くなった。



