記事

リビア軍事情勢(アルジェリア軍の分析)

主としてロシア製兵器で装備されていたリビア軍、特に防空軍があまりに早く崩壊したことに関して、隣国のアルジェリア(確か個々の兵器も主としてロシア製であったと思います)の軍が、その原因について分析したところが、アルジェリアの新聞に報じられ、それを9日付のal qods al arabi net が「カッダーフィ軍の崩壊は組織力の欠如」との題で報じていますが、記事を読んでみると、どうもカッダーフィ軍の組織力の欠如というより、NATOの情報力、戦術の巧みさ、兵器の優秀さが原因であった、というのがその分析のように読めます。

この分析によれば、リビア防空軍の能力は最初の48時間で80%が破壊されたとのことで、NATOが流していた情報と一致しているように思われます。

しかし、仮に記事の通りカッダーフィ軍の戦闘能力がそれほど速く崩壊したのならなぜその後もずるずると約半年間も戦闘が継続し、未だに最終的に終わっていないのか、という疑問が出てきます。

おそらく、こちらの方の答えが革命軍の組織力の欠如、ということなのでしょう。

いずれにしても記事の要点のみ
リビア戦争でなぜかくも速やかにロシア製兵器で装備したカッダーフィ軍が崩壊したかということについてのアルジェリアの軍事的分析は、カッダーフィ軍の組織力の欠如である。

この点に関し、アルジェリア軍が行った分析では、その大きな原因はNATO軍が、戦闘開始前より分離した軍人、防空軍の士官より得ていた正確な情報のお蔭ということである。

9日発行のal khabar紙が報じるところでは、このため戦闘48時間以内に防空軍御能力の80%が破壊された。それによるとNATOはカッダーフィ軍お通信のモード、通信ネットワークの地図、軍同士の通信の経路、防空部隊の移動経路、早期警戒警報網の組織、トリポリ周辺のレーダーの位置等について詳しい情報を得ていた。

当初活躍したのがクルーズミサイルとトマホークミサイルでトリポリ周辺の防空ミサイルの大部分を破壊した(4日間で完全に破壊した)

飛行場と航空隊司令部は激しい爆撃にさらされ、リビア機は全く活動できなかった。

また空中及び米艦隊搭載の無線妨害装置がカッダーフィ軍の通信を大きく混乱させた。

リビア軍(その兵器の80%はロシア製である)、特に防空軍のかくも速やかな崩壊は、軍事観測筋を驚かせた。

ごく少数の航空機および防空兵器は破壊を免れたが、兵器の数と能力からすればアラブ世界で第6位、アフリカで第5位のリビア軍は無残に崩壊したのである。
記事の要点は以上ですが、この記事を読んでいると、第3次中東戦争(6日戦争)の後で、アラブ諸国がソ連製の武器は米国製の武器に比して大きく劣っている(またはソ連は攻撃的な新鋭兵器は供与してくれなかった)と問題を提起したことを想起させられます。

同じくロシア製兵器を所有するアルジェリアとしては他人事ではないのでしょう。

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-09-09-04-48-09.htm

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