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シンクロするの、本当に好きだよね

シンクロするの、本当に好きだよね

昨日、東京を歩いていたらいろいろなところで、真新しいスーツを着た若者の集団がいた。どうやら、入社式からの流れで、研修に向かったり、その他、いろいろなプログラムをこなしていたらしい。

入社の時は、どんな服を着るんだろう、と思ってみていたら、女性は、いわゆる「リクルート・スーツ」みたいなのが多かった。そのまま使えて便利、ということもあるし、改まった時には、あの白いシャツに黒いジャケット、みたいなコードがあるのかもしれない。

今日から、社会人かあ、と思って、その方々の幸多かれと心の中でお祈りした。同時に、日本って、本当にシンクロして、揃えるのが好きな社会、文化なんだなあ、と、感心するとともに、こんなことでだいじょうぶかな、と心配になった。

4月1日から、「新年度」で、新入社員はいっせいに入社する、みたいなルールは、誰が決めたわけでもないのに、わーっとみんなで揃えてやる。なんだか、不思議な光景だと思う。少なくとも経済合理性からきた習慣ではない。

ぼくの感覚だと、3月に卒業して、そのまま4月1日から切れ目なく社員、というのは、あまりにも隙間がないというか、組織から組織へ、集団護送方式というか、もう少し社会に空白があってもいいと思うのだけれども、日本は空白恐怖症のようだ。

ギャップイヤーという概念は、最近ようやく認識されるようになってきたようだけど、そんなもの関係なく、組織から組織へと護送されていく人たちが、日本の社会の大多数を占めているようだ。ずいぶん息苦しい文化だと思う。

そんな中で、「履歴書に穴があく」といった、信じられない価値観が生まれてくる。およそ、イノベーションは穴や隙間から生まれてくるものだと思うけれども、それを阻害する社会は、IT時代の文明の革新を生みにくい。

ぼくは、新卒一括採用は愚行であると一貫して主張しているし、通年採用にして、履歴書の穴とか、そういうことは言うな、とずっと主張しているけど、社会の慣行という無思想の強制力は強く、みな、何も考えずに黙々と従っている。

4月1日に、みんなが同じような服装をして、「入社式」に臨む、といった風景がこの国からなくなったときに、ほんとうに何かが変わったと実感できるのだろうけれども、その前に、日本はもう少し衰退して、没落しなければならないのだろうか。今すぐ変えればいいだけの話だと思うのだけれども。

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