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シェアリングエコノミー

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 宮崎康二さん著「シェアリングエコノミー」。
 Airbnb、Uber、カーシェア、クラウドファンディング・・・
 モノからサービスや金融取引にも広がる。
 慶應商学部の卒論をもとに書籍化したといいます。
 著者は証券会社の新人だそうです。
 にしちゃぁよくまとめてあります。

 シェアリングの背景として、ネットとスマホの普及、そして決済システムの進化に加えて、オバマケアによるフリーランス労働の広がり、世界金融危機による失職や節約というアメリカ事情を挙げています。なるほどね。

 シェアリングにより、供給力が向上し、新需要をつくり、新ビジネスを生むという観点から、現行の規制を適用するのではなく、外部不経済を防ぎつつ発展を阻害しないよう規制を整備すべき、と説きます。ほう、ウマが合いますな。

 旅館にしろタクシーにしろ、シェアリングを規制しようとする既存業界側は、この新需要を満たすサービスを提供するのでしょうか。  シェアリングがクリームスキミングなら問題だが、ニッチか、別の新市場ではないでしょうか。
 であれば、規制スキームも別に考えてよいでしょう。

 本書はルールづくりをプラットフォーム運営企業に任せる、制度の試行錯誤を行う、ことを勧めます。
 これもウマが合います。新領域のルール作りにつき、官民の共同規制により、市場開拓と安全確保のバランスを図るのがよろしかろう。

 食品、雑貨、ヘルスケア、洗濯などのオンデマンド型サービスの発達もレポートしています。
 10年前、「未来の郵便局」というワークショップで、子どもたちが、ぼくらが郵便局に行くんじゃなくて郵便局がいろんなサービスを届けに来い、と言っていたのを思い出しました。彼らはこの時代を見通していたのか。

 慶應・深尾光洋教授の解説。
 シェアリング拡大の理由として、スマホ+ネットが地理情報と決済機能を持つことに加え、提供側の評価の確認と利用側の信用確認ができることを挙げます。なるほど、ポイントですね。

 深尾教授は、ネット取引の新規参入業者は既存の業界秩序を乱す厄介者とみなされてきたが、新モデルでは規制の根本原因に立ち戻った再検討が必要とします。

 利便性、業者間の競争確保、事故防止、課税の公平など。賛成です。
 大陸法系の日本では難しい面もあろうが、柔軟な制度が求められます。

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