- 2016年03月28日 15:39
江田憲司代表代行記者会見2016年3月28日(月)
1/2★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=s0v1Xo-YumA
- 民進党代表代行就任に当たって
- 連合との関係について
- 地域主権改革・大阪都構想について
- 衆議院北海道5区・京都3区補欠選挙について
- 安全保障に関する民進党の考え方について
- 世論調査の受け止めについて
- 待機児童問題・緊急対策案について
- 日米安保条約をめぐるトランプ氏の発言について
- 安全保障に関する民進党の考え方について
- 衆議院選挙制度改革について
■冒頭発言
○民進党代表代行就任に当たって
【代表代行】
昨日、民進党の代表代行を仰せつかりました江田憲司でございます。これから月曜と木曜に、代表代行3名おりますので、順繰りに会見をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
冒頭、私の役割は代表代行ですので、岡田克也代表を微力ながらしっかりお支えをしていくことに尽きるのだろうと思います。岡田さんとは、よくも悪くも30年来存じ上げている方で、人となりもおそらく誰よりも存じ上げているのかなと。そういう立場からも何かお支えできることもあるのかなと、仕事以外でも。そういう思いでこれからやってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
昨日、結党大会後に申し上げたとおり、「民進党」というのは読んで字のごとく、民とともに進む・歩むという意味でございますが、綱領を読んでいただければおわかりのように、特に社会的に弱い立場にある方々とともに歩むということでありまして、ここが安倍政権との最大の対立軸・対抗軸になるのではないかと私は思っております。もちろん違憲の安保法制を強行した安倍政権に対してしっかりストップをかけていくことも大事ですし、2030年代に原発ゼロにしていくというお約束も大事ですが、やはり安倍政権が、強い者をさらに強くすれば、その“おこぼれ”が弱い立場の者にも行くと。こういった政治では決して日本の将来は切り開けないと私は確信しております。
それに対して、やはり経済成長は重要、その成長の果実、すなわち税収や、そして改革政党という真骨頂を発揮してやはり行革、税金の無駄遣いの解消、そういったところから出てきた財源、こういったお金をしっかりと社会的弱者のために重点配分していく。常に弱い立場に立つ方の味方である民進党だということを強調しておきたいと思います。
一言で言えば、私の言葉で言えば「政治は社会的弱者のためにある」。語弊を恐れずにあえて言えば、強い者には政治は要らない。まさに社会的に弱い立場にある方、例えば低所得の方々、低年金のお年寄り、ひとり親家庭・母子家庭・貧困家庭のお子さん、さらには障がいや難病をお持ちの方々、そういった方々に光を当てる政治。
「政権交代を目指す」というからには、予算配分というか予算編成というのは権力そのものですから、政権交代をして権力を握るということは、そういった意味で予算の配分を抜本的に変えていく。安倍自民党政権とは全く異なる観点から予算の配分を抜本的に変えていく。それが政権を取る意味ですから、そういったものを目指して、これから民進党、しっかりやってまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
■質疑
○連合との関係について
【朝日新聞・藤原記者】
今日午前中、連合の神津会長のところに幹部の皆さんでごあいさつに伺ったと思うが、どのような話が出たかを伺いたい。
【代表代行】
今日は最初のごあいさつですから、特段、皆さんにお話しするような話はしませんでした。とにかく昨日結党したご報告と、今後ともよろしくお願い申し上げますという、以上でも以下でもございませんでした。
【朝日新聞・藤原記者】
昨日の神津会長のあいさつの中では「支援」という言葉がなくて「連携」という言葉にとどめていたが、こちらのあいさつを聞かれての感想と、今後、連合と民進党との関係をどのように取り結んでいくおつもりか伺いたい。
【代表代行】
私が答えるよりも岡田代表からしっかりお答えになるべきだと思いますが。私にはいまひとつ、今まで政党としてのおつき合いを連合の皆さんと支援という形でしていただいたことがないので、「支援」と「連携」がどう違うのかよくわかりませんが、いずれにせよ、綱領にもございますように、我々民進党は「働く者の立場に立つ」ということを明確に書いておりますので、しっかりと連合の皆様のご要望や政策、ご意見をお聞きした上で、わが党でしっかり働く者の立場に立った政策を訴えていくことは当然だと思います。
ただ、私ごとで恐縮でございますが、私は努めて、もう2年ほど前からでしたか、当時、古賀会長とおつき合いをする中で、私も労働組合というものに疎遠だったものですから、連合のお考えも政策もお聞きをしてまいりましたし、1年ほど前からでしたか、神津事務局長(当時)もお入りになって定期的に2、3ヵ月に1度はお会いしお話を聞いてきた限りで申し上げますと、全く違和感はございません。今日も、思い出しましたが、神津会長、それから事務局長、政策局長のお三方とごあいさつをした後、ちょうど役員の皆さんが会議をされておられるというので、そこにも参りまして、そこで岡田代表以下あいさつをしましたが、私はこう言いました。「江田憲司については、皆さん誤解をお持ちかもしれません。しかし、もともと江田個人の政治信条は、『政治は社会的弱者のためにある』。横領に書いてある、『消費者』『納税者』『生活者』『働く者』の立場に立つというのは、私は全く同感でございます」ということを申し上げて、また機会があればしっかりと意見交換をしたいと、そういうことを申し上げてまいりました。
この際、いい機会ですから申し上げますと、結局、みんなの党、そして結いの党、維新の党と、私、新党を立ち上げてまいりましたが、その分裂の最大の原因が、やはり与党化するのか、それとも野党再編、あくまでも自民党への対抗軸を立ててライバル政党、二大政党を目指していくのかという違いでした。
よく「憲法改正についてのスタンスが民主と維新で違うのではないか」と。それは皆さん、大阪も一緒にいた時の話でしょう。大阪はもう離れたわけですから。憲法改正につきましても、私どもは将来の課題として議論するのはいい。それから綱領にも書いてあるように、憲法も不磨の大典ではないから、指一本触れちゃいかんという立場ではありません。時代の要請に応じて、改正する必要があれば適時適切に改正していけばいい。しかし安倍総理が言う「次の選挙の焦点」、何を言っているのかということです。国政の重要課題が山積している中で、憲法改正に莫大な政治的エネルギーを使っている場合か、その前にやるべきことがあるだろう。社会保障制度の抜本改革もできない政治家に、憲法改正なんか言う資格はないと思っていまして、一言で言えば、憲法改正なんていうのは国政のいろいろな課題の中のむちゃくちゃ優先順位が低い課題です。だからといって議論するなと言っているのではゆめゆめなくて、誤解なきように申し上げますと、衆参ともに憲法審査会があるわけですから、そこでしっかりと憲法改正についての熟議を重ねていけばいいわけで、それを政権のアジェンダとか選挙の公約の一丁目一番地に掲げていくのはおかしい。優先順位が違うでしょうということを申し上げている。
簡単に言えば、維新の党は大阪維新の会のメンバーが抜けたことで、より民主党と親和性が高まった。
皆さん覚えておられますか、結いの党って、皆さん、意味がわかりますか。なんで付けたか。「結い」というのは、「結い仕事」。昔、僕の選挙区にもあるのですが、稲刈りとか田植えの時に無償でみんな助け合う、そういうことを「結い」「結い仕事」というのです。結いの党とはそういう意味なのですね、「共生」なのですね、「共生」。当事、細野豪志さん達ともおつき合いをしていたので、「江田さん、名前いいですね、結いの党。『結い』というのは『共生』なんですよ。我々民主党の掲げている理念なんです」と。
何度も申し上げますが、我々維新の党は、右寄り・保守派のメンバーが分裂で去っていったということで、僕は何の違和感もなく政策的には合流できたと。江田憲司の良心に照らしても、解党は譲りました、解党一点は譲りましたが、それに匹敵する名称・綱領・基本政策になったと。私・江田憲司の良心に照らしても、すんなり受け入れられる中身になったと思って今回合流したわけでございますので、こういった考え方は、逐次皆さんのご質問等々に答えながらいきたいと思っております。
ですから連合さんと、古賀さん・神津さんといろいろ議論しました。特に連合さんの一番の要望は働き方の問題ですから、働く者の立場に立った政策とは何ぞやということですが、これは明確に一致しました。
要は、働き方の多様性は連合は認めるんです。雇用の流動性も認めるんです。しかし「江田さん、その前提は、しっかりとセーフティネットを張ってくださいよ」と。それはもちろん、我々がみんなの党時代から言ってきたことです。小泉政権は製造業に派遣を解禁して、セーフティネットを新たに張らなかったから、「派遣村」ができたんです。我々は、みんなの党は、維新の党は、ああいった冷たい感覚ではありません。我々はしっかりセーフティネットを張る。
具体的には、私はよく言うのですが、スウェーデン型のセーフティネットをしっかり張っていきますよ。スェーデン型とは何ぞやというと、スウェーデンはボルボもサーブも潰しましたね。日本で言えばトヨタ・日産を潰したんです。それで大量失業者が出た。しかし、それは手厚いセーフティネットで、職業訓練だけではありません、失業期間中の生活金(失業保険)も支給しながら、政府があっせんする形で次の就職口まで見つける。
こういった形でのしっかりとしたセーフティネットを張った上で、働き方の多様性も認める、雇用の流動性、人材移動も認めると言ったら、「いやあ、それはもう大賛成です」と。全く一致しているのです。
ですから綱領・基本政策にもそれを書き込ませて、特に昨年12月に両党で合意した基本政策にはそれを書き込ませていただきましたし、何を隠そう、その12月の基本政策で「政治は社会的弱者のためにあるとの考えを基本とする」という文言は、わざわざ私が入れていただきました。私の政治信条であり、民主党にも受け入れられる理念として、それをわざわざ入れていただきましたので、まさに私もこの民進党を結成してよかったと今は思っています。
ちょっと長くなりました。失礼いたしました。
○地域主権改革・大阪都構想について
【東京新聞・宮尾記者】
大阪の保守系の方が分裂したという話があったが、大阪都構想については、分裂した後も、残ったほうの維新の党も基本的には賛成していたと思う。昨年のダブル選(大阪府知事選・大阪市長選)では、そこのところは民主党とは違ったことを訴えていたと思うが、今、江田さんは大阪都構想に関しては民主党の皆さんと同じ考えか。
【代表代行】
綱領と基本政策をよく読んでいただきたいのですが、そこには明確に「地域主権改革を断行する」「道州制への移行を目指す」と書いてありますので、全く一緒です。
大阪都構想自体の個別具体的なプロジェクトの評価が違っていたのでしょう。そこは大阪が途中で変心した。よく覚えておられるように、橋下さんが最初、大阪都構想をぶち上げた時に、後ろには「関西州の実現」と書いてあった。知事時代でしたかね。それが、いつの間にかその看板を外して、大阪都に権限が集中するようなイメージを作た。あれは簡単に言うと奈良県や兵庫県が反対だから、関西州と言っても実現できないから、関西州という看板を下げた、橋下さんが。それで大阪という中で、市は五つに区分して、そこに権限・財源を下ろすのだけれども、大阪都構想みたいなちょっと多少スケールが小さくなったところで来たので、それに対する理解がたぶんあまり十分ではなかったのでしょう。
いずれにせよ大事なことは、みんなの党以来我々が求めてきたものも、民主党が今回受け入れてくれた基本政策も、「地域主権改革」ということと「道州制への移行」が明確に入っています。もともと民主党の政策でもあったわけですが、道州制はあまり言っていませんでした、民主党は。その意味でもこれは合流効果だと思っています。
○衆議院北海道5区・京都3区補欠選挙について
【共同通信・比嘉記者】
4月に入ると北海道5区補選・京都3区補選と、民進党として初めて臨む国政選挙になる。代表代行は、この両方の選挙をどのような位置づけでご覧になっているかということと、選挙態勢についてもお考えがあれば伺いたい。
【代表代行】
これは補欠選挙といえども、今の安倍政権の評価を問う選挙になりますし、民進党結成以降の初めての国政選挙になりますから、この勝敗がその後の政局に大きく影響するだろうということははっきり言えると思います。いずれにせよ私も、どこまでお力になれるかわかりませんが、できれば京都にも北海道にも入って応援をさせていただきたい。
昨日は、結党大会でお二人のスピーチを見ても、お世辞抜きに、いやぁ、こんな立派な若者がいるんだなと思いました。これならば、本当に心から応援したいと思いましたので、ぜひ。北海道のほうは特に背中が見え始めましたから。1ヵ月以上前はかなり差が開いていたのですけれども。しっかり勝ち抜きたいと思います。



