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- 2016年03月29日 05:00
年収240万円で子育てをしながら普通に暮らす方法。
2/2■全身ユニクロでお洒落になる方法。
衣食住と、これら三つの水準を低く抑えると生活の満足度が大幅に下がる。ただ、高いお金を出さなくてもセンスと工夫で補うことは十分可能だ。住まいと食については既に書いた通りだが、衣服でも同様だ。現在、最速でおしゃれに見せる方法というファッション本がベストセラーとなっている、メンズファッションバイヤーMB氏によれば、全身ユニクロでもお洒落に見せることは十分可能だという。詳しくは本書を読んでほしいと思うが、洋服は価格やブランドよりも「ドレスとカジュアルのバランス」が重要なのだという。
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最速でおしゃれに見せる方法 [単行本]
MB
扶桑社
2015-09-17
MB氏が書籍や各種コラムでお勧めする商品を見ると、確かにお洒落で品質の高い洋服がユニクロで売られている事が分かる。例えば具体的に商品名を挙げるなら、エキストラファインメリノのセーターはユニクロのタグを隠せば1万円と言われても信じてしまうほどの品質だというが、定価は3000円程度だ。
スーツが必要な人でも、現在ユニクロでオーダーのシャツ、そしてセミオーダーのジャケットまで始めたようだ。同じ素材のパンツを合わせればスーツとして着用できる。上下合わせて2万円程度だ。特にこだわりの無い人ならこれで十分過ぎるだろう。誰もスーツのタグなんて見ない。
ファッションセンスに自信の無い人はゾゾタウンでおなじみのスタートトゥデイが運営するWEARというアプリで、お洒落な人を真似すれば良い。購入する服はユニクロでも、もっと安いGUでも十分だ。ブランド物がどーしても欲しい人はネットオークションを利用すれば中古の服をユニクロ価格で手に入れる事も可能だろう。
■低収入は情報でカバーできる。
このように見ていくと、結局は情報次第で収入の低さはかなりの部分でカバーできることが分かる。情報の入手に必要なネット環境も、携帯電話ならば格安SIMを使えば月に1000円ちょっとで利用できる。自宅のネット環境もパソコンも安物で十分だ。物価が上がったと言われる現在でも、まだまだローコストで生活をする事は十分可能だ。最近ではミニマリストと言って無駄なものは一切持たない生活が話題になっている。確かにミニマリストを実践している人の部屋を見ると、すっきりとした空間がかえって豊かに見える。ゴチャゴチャとモノの多い部屋の方がよっぽど貧乏臭い。これもセンスということになると思うが、洋服店でも高級ブランドのお店は商品を山積みにして販売することはまずない。数が多い事は高級感を醸し出す際に邪魔になるからだ。
■バイキング式のレストランで給仕を待つ君たちへ
最後に、ローコストの生活術は良いとして、低い収入のままではいたくない、なんとか抜け出したい、という人にはこんな記事を紹介したい。元祖アルファブロガーとして有名な小飼弾氏が8年ほど前に書いた記事だ。404 Blog Not Found:バイキング式のレストランで給仕を待つ君たちへ
記事の内容は、無料(もしくは安価)で利用できる図書館やインターネットなどを指して、世の中にはあなたを助けてくれる人は居ないかもしれないが、「宛名の無い善意」が多数ある、これらを利用して自助努力を重ねれば苦境を抜け出すことは出来る、と書いてある。つまり「料理」は沢山並んでいるのだから、料理が無いと嘆くより自分でお皿に取り分ければ良い、自己責任という大袈裟な話ではなくお皿に盛るという「自助努力」をすれば良いだけだ、と話を食べ放題のバイキングになぞらえて説明している。
この記事が書かれた2008年当時、自分はいつかファイナンシャルプランナーとして独立をしたいと考えていたが、全く将来は見えていなかった。周囲でも誰一人として自分がFPとして成功できると思っている人は居なかった。お金の相談でお金を受け取る、というビジネスモデルがそもそも全く一般的でなかったのだからある意味で当然だ。
ただ、この記事に勇気づけられたことは良く覚えている。こうやって無料で読める記事を自分が沢山書く理由の一つに、「宛名の無い善意」で食えるようなったという感謝の念がどこかにあることは間違いないと思う。
■自己責任ではなく自助努力を。
先日、最低賃金を時給1500円に上げろ、というデモを批判した記事(最低賃金1500円を要求する人たちが勘違いしていること。)を書いた際には一部に反発もあった。今回の記事も、最低賃金で計算すれば240万円なんてもらえない、という反論が必ず来るだろう。しかし、最低賃金は働いた経験が一切ない高校生にも適用されるものであり、高校生と同じ水準の賃金で何十年も働くつもりなの?ということになる。デモの批判記事への反響を受けて書いた、最低賃金1500円デモの批判記事を書いたら主催者から反論が来たので回答してみたでも説明したように、生活の保障は国が失業保険や生活保護で行うべきであり、その点についてはもっと強化すべきだが、最低賃金はセーフティネットではないということだ。いつ潰れるか分からない企業に生活の保障を求めることはあまりに危険だ。
子育て支援や社会保障が充実していて、勤務先がブラック企業でなければ、今回書いたように収入が低くても平穏無事な生活を送る事はできる。国の役目はこういった面で生活を下支えする事であり、無理やり最低賃金を上げることではない。
(蛇足になるが、平均年収が1000万円を超えるような就職ランキングでも上位にある人気企業では、過労死基準を超える長時間の残業が横行している。非正規雇用者の低賃金は度々批判されるが、大手企業はその反対側では優秀な人に高給を払いながら限界まで長時間労働を強いている。自分はそういった人の相談に多数のっているが、このままでは死んでもおかしくないのではと心配になってしまう。とても誰もが出来る、あるいはうらやむような働き方ではない)
衣食住に収入、いずれも工夫と自助努力で改善は出来る。困難な状況に陥った人であっても、生活保護や失業保険の貰い方でさえネット上には書いてある。
「自己責任なんて大袈裟な話ではなく自助努力を」
自分が受け取った言葉を、改めて自分も贈りたいと思う。
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中嶋よしふみ
シェアーズカフェ・店長 ファイナンシャルプランナー
シェアーズカフェ・オンライン 編集長
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