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優先順位があると思う。

優先順位があると思う。

今は、一つにまとまっている姿を見せるのが大事だ。意見は違うと言えば、皆、違う。だけど、皆、それを呑み込んで、「小異を残して大同に就く」という精神で、民進党に結集した。立役者の一人と自負している私だって、ここまでの過程の中で言いたい事はなかったかと言えば、いくつもある。でもここでそれを言い立てて遠心力を働かせる局面ではない。皆、そのように思っているのだろうと思う。

だとすると、大同団結の一体性を作り上げるためには、最大公約数的なまとめ方になる部分があるのも、やむを得ない。一部の人には受け入れられないようなエッジの立ったものをあえて打ち出して、イエスかノーか踏み絵を迫る、改革か抵抗かの二分法でプレーアップする、国民の注目と支持を高めるにはそういう炎上商法的なやり方もあるのだろうが、今回、民進党の結党時においては、そのやり方は選択しなかった。明示的にか黙示的にかはともあれ、結果としてそういう選択がなされた。

なぜかと言えば、まずは大きくまとまって大同団結するのが大事だと、皆、思ったからだろう。最初からガタガタするようでは駄目だ。分裂に次ぐ分裂を繰り返してきたところに野党勢力への最大の失望があるのだ。面白味がないと言われようと、新味がないと言われようと、なぜ結党時に代表選をやらないと言われようと、まずは大同団結のまとまりを見せ、結集した者が一体となって進む姿を見せるのを優先する。自らの考えが通らずコンチクショーと思っても、皆、大人の対応をする。考えてみればまさにそれをやっているのが自民党だ。

なぜ、自分の意見を部分的に押し殺して我慢してまで、そして専門家を自称するブロガーのたぐいの皆さんに揶揄冷笑されてまで、このようにして、私達は民進党に大同団結するのか。自分の好きな事を言って、連帯を求めて孤立を恐れず、ブレない「信念の政治家」を演じていれば良いではないか。なぜなのか。答えは一つだ。政権をどうしても取りたいからだ。政権を取るためには大きくまとまっていかなければならない。大きな集団では1人の意見は通らない。そこで事を為すための経験を積まなければならない。個人のエゴは時に我慢しなければならない。

皆、それを分かっている。そして苦い経験も過去にしている。だからこそ、グッと呑み込んで、大きくまとまり、大同団結し、民進党に結集したのだ。ここを押さえておけば、今の状況がすんなりと理解できるだろうし、民進党に結集した政権交代に執念を燃やす人々が、巷間、言われているように、ささいな事でたやすく分裂する事はないというのも、理解できるのではないかと思う。「どうせ駄目かと思ったけど、意外とまとまっているなあ」との印象を持ってもらえて初めて、分裂を繰り返してきた野党の主義主張も、実現性のあるものとして耳を傾けてもらえるようになるのだ。

政権交代の大目標とそのための組織文化を確認した上で、いずれ最大公約数を超えるメリハリのきいた国民のための政策とメッセージを打ち出し、決めたら一体となってそれを掲げていく。出だしは最大公約数だから面白味はないかもしれない。しかし、お楽しみはこれからだ。私は私自身の主義主張が党の政策とメッセージとなっていくよう、それを一体として掲げていけるよう、仲間とともに奮闘してみたいと思っている。変わっていく、面白い、イノヴェーティヴな、それでいて大同団結した新しい党の姿を見せられるはずだ。だからまあ、見てろって。

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