- 2016年03月27日 23:41
主要政党の綱領を比較してみると・・・
3/4●民進党とは? 民主党政権の教訓が活かされず
3月27日に結党した民進党とはいかなる政党なのか?
党綱領を確認しようと探しましたが、党の公式サイトには冒頭の宣言分しかなく、全文が見当たりません。ようやく一議員のブログに掲載されていたのを見つけました。
民進党綱領全文 http://blogos.com/article/169103/
一読して感じたのは、今と未来があっても、過去がないことです。歴史や伝統への言及がありません。わが国の長い歴史や国柄、国民性に立脚せずにして、全ての政策が空論となることでしょう。
「自由」「共生」「未来への責任」と美辞麗句が並びます。わが国の内外の難題についての現状認識がありません。「共生」とは「平等」の現代的別名であり、基本的には社会民主主義に立つということなのでしょう。「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つとのことで、階級闘争の残滓を感じてしまいます。
憲法については、「立憲主義を断固として守る。象徴天皇制のもと、新しい人権、統治機構改革など時代の変化に対応した未来志向の憲法を国民とともに構想する。」とあります。天皇陛下を元首とする立憲君主制の明確化や憲法9条を改正する意志はなく、自民党の違いを明確にしています。また、新しい人権を加憲するところは公明党、統治機構改革はおおさか維新の会と共通であり、各党との共闘の可能性を模索したいということなのでしょう。
「新しい公共」という概念を持ち出し、既存の政治や行政への不信感が目立ちます。既得権は癒着であるという構造で見ており、弱者保護を優先させてしまい、総合判断による国家全体を運営するという発想がありません。政権与党時代の教訓が何も活かされていません。
民主党政権時代に、事業仕分けで税金のムダ遣いを排し、国の借金依存体質を変える行財政改革や、政治家が自らを律し身を切るなどの政治改革で、どれだけの財源を生み出すことができたのでしょうか。一般会計と特別会計の合計で200兆円あり、1割の20兆円程度はすぐ出てくると豪語した鳩山総理のルーピーぶりを思い出しました。また、「地域主権」を持ち出しいます。主権は国家にあるもので、地域に主権を持たせて、独立でもさせて、連邦制国家にでもなるつもりでしょうか。
「原発ゼロ」から「原発に頼らない社会」を目指すとありますが、どう実現しようというのでしょうか。
「人への投資」とあり、「コンクリートから人へ」を思い出しました。公共事業悪玉論によって、地方への公共投資が減少することで、地方が益々疲弊することが分からないのでしょうか。
「国を守り国際社会の平和と繁栄に貢献する」ために「現実主義を貫く」とあります。「我が国周辺の安全保障環境を直視」と書いてある一方、「日米同盟を深化させ、アジアや太平洋地域との共生を実現」とあります。「国際連合をはじめとした多国間協調の枠組みを基調」にして、「核兵器廃絶、人道支援、経済連携などにより、開かれた国益と広範な人間の安全保障を実現する」ともあります。国連憲章に明記されている集団的自衛権行使に反対していて、日米同盟深化とか、国益とか言うのが、矛盾していると気づかないのでしょうか。「アジアや太平洋地域との共生」というと「アジア共同体」を思い出すのは私だけでしょうか。
以上、民進党を評価する積極的な理由が見つかりません。このような民進党に国民の多くの支持が集まることがあるとしたら、全て自民党の体たらくに起因する消極的な理由だと思います。ここのところの自党議員の失言等、自省自戒していかなければなりません。



