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【読書感想】名将の条件 監督受難時代に必要な資質

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リンク先を見る 名将の条件 監督受難時代に必要な資質 (SB新書)

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内容紹介
★2016年セ・リーグ全員40代監督誕生。
いまプロ野球監督に求められる本当の資質とは?
球界の未来を危惧する前代未聞の監督論。

セ弱パ強、シーズン途中の監督解任、
オーナーの現場介入、選手兼任監督、
プレミア12準決勝敗退……。

問題や課題の多い今のプロ野球界に言えることは、
監督の人材不足である。
そもそも監督を育てるような環境が整っておらず、
負けが込むと安易に監督を変えるようでは、
いつまでたっても強いチーム作りは行えない。

このような「監督受難」の時代に
監督として必要な資質を、
南海、ヤクルト、阪神、楽天など
数々の球団で監督としての実績を築き、
勝負と人間の機微を熟知した智将・野村克也が語る。

 僕は野村克也監督の「野球論」をこれまでずっと読んできたので、この『名将の条件』についても、「ああ、この話は聞いたことがあるな」と感じたところも少なからずありました。

 とはいえ、それでも最後まで読ませてしまうのが、野村克也さんのすごさ、ではありますね。

 プロ野球出身者で、ここまで「言葉」を持っている人は、他にはいないわけですし。

 この新書の冒頭で、野村監督は、まず、『プレミア12』準決勝での小久保監督の采配について苦言を呈しています。

 曰く、なぜ大谷を完投させなかったのか、なぜあのピンチの場面で、前の登板で打たれていた松井裕樹だったのか?

 まあ、結果論といえば、結果論、なんですけどね。

 さらに、野村克也監督は、日本代表の小久保監督の資質にまで、踏み込んで書いているんですよね。

 多くのプロ野球ファンは、「監督経験のない小久保がどうして侍ジャパンの監督に選ばれたんだ?」と不思議に思われているかもしれない。何を隠そう、実は私もそのなかの一人だったのだが、侍ジャパン特別顧問の王貞治が彼を推薦したそうだ。

 では、彼はソフトバンクの監督にはなれないのか。現時点では、彼の名前は候補にすら挙がっていないという。また、彼に人望があるのかと言えば、そうした声すら聞いたことがない。人前では格好つけたがりで、あまり他人から嫌われたくないという一面もあるというから、本来であれば監督には向かない性格なのだろう。

 侍ジャパンに限らず、最近のプロ野球を見ていると、球団の上層部から覚えがめでたい人物が監督になっているように思えて仕方がない。つまり、能力は度外視して処世術に長けている者が監督になる。「何であの人が監督になったんだろう?」と、疑問に思うファンもいると思うが、それはこのような理由が背景にあるからなのだ。

とくに小久保と王は良好な関係を保っている。そのことは別段問題視することではないんだが、小久保は自分に批判的な人間とは徹底的に距離を置く。
 うーむ、この後、野村監督は、王監督と談笑していた際、近くにいた小久保選手が、王監督がひとりになったときを見計らって、王監督にだけ挨拶をした、というエピソードを紹介しています。それは、野村監督が新聞の評論で小久保選手を批判した後だったので、「避けられた」のだろう、と。

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