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テロと犯罪組織の結びつき(ヨーロッパ)

BBCやCNNによると、ベルギー等では本日もテロ関係者の摘発が続けられている模様ですが、al qods al arabi net は、テロ関係者とヨーロッパの犯罪組織の関係がますます明らかとなって、治安当局を悩ませていると報じています。
昔から過激派がその資金を入手するために、一般犯罪に手を染めることは珍しいことではありませんでしたが、ヨーロッパのテロと犯罪組織の関係で注目すべきことの一つは、犯罪出身者がその後過激派のテロリストとなる場合が多い、とのことです。
記事の要点のみ次の通り

「欧州の治安専門家は、これまで恐れていた犯罪組織と過激派組織の関係がテロの温床になるという事態が現実の者となったとして、警戒を強めている。
尤も、この傾向は必ずしも最近だけの問題ではなく、2004年のマドリッドの連続列車爆破事件(191名死亡、1000名近く負傷)の際にも、犯人のひとりで中国人とあだ名のあったものは大麻の売人で、大麻と引き換えに鉱山で働いていたスペイン人から爆発物を入手したことが知られていた。
当時スペインの当局はこの問題を重視し、ヨーロッパに入る大麻の半分がスペイン経由であることは、国家安全保障上の問題であると考えた。

この問題について、仏国内情報局の前専門家は、ジハード主義者として知られるテロリストと、組織暴力団または小規模犯罪組織の間に密接な関係があると、le figaroに語っている。
例えばブラッセルの自爆犯の兄弟2名も犯罪世界から過激派の世界に入ったものである由。
更に、このような関係は新しいものではなく、1995年のパリの爆発事件の男も、犯罪の世界からアルジェリアの過激派組織に入ったものとしている。

マグレブの専門家も、麻薬の密売とテロが結びついていると指摘している。
彼はパリ事件の容疑者が長く潜伏を続けられたのも、このような犯罪組織に頼ったからであるとしている。
治安、情報当局を懸念させているのは、特に北アフリカからの麻薬密売とテロの結びつきである。
彼によると、仏、ベルギー、特にブラッセルの過激派組織は、このような大麻の密売組織の中から育ったとしている。彼らによるとマグレブ地方の気候が大麻の栽培に適していて、マグレブ出身者が半ば公然とこれらの麻薬の密輸をしてきたとしている。

犯罪組織とテロの結びつきには多くの問題側面があるが、最大のものは
1、犯罪集団から過激派に入ったものは、最も過激で、テロ実行する用意のあるものとなる
  これはヨーロッパに限らず、多くのアラブ諸国でも同じである
2、テロ集団が麻薬の取引から大きな収益を上げること。さらには密輸ルートの利用、隠れ家の提供等の利益を犯罪組織から受けている」
http://www.alquds.co.uk/?p=505229

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