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「全国モーターボート競走施行者協議会総会」

モーターボート競走は長い低迷期を脱し、関係者の努力で売り上げ8500億円の危機的状況から、悲願の一兆円の売り上げを達成した。
更なる売り上げ増への期待の挨拶は下記の通り。

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2016年2月23日開催


ただいまご覧いただきましたハンセン病との闘いの映像は、モーターボート業界からの拠出金で世界と闘ってきた歴史でございます。

私は40年近く、笹川良一の時代から数えると50年あまりをかけて、世界で1800万人の患者を病気から解放しました。その中でも特に1995年から2000年の間、世界中に治療薬をボートの資金で全て無償提供したことで、500万人以上が病気から解放されました。

今WHOでは、人口1万人に1人未満になることを、感染症としての病を公衆衛生上の問題として制圧をしたということにしております。私は1年の3分の1から4分の1は世界中の、インドやアフリカの奥地、ブラジルのジャングルなどに入って活動しています。お陰様で、最後に残ったブラジルがどうも制圧されたようなので、私のWHOハンセン病制圧大使としての務めは一区切りついたのかなと思っております。

これは世界の天然痘撲滅のために闘ったのと同じように、笹川良一が取り組んだ誇るべき世界的な評価を受けている活動だと思っております。また、病気になってもなかなか社会に復帰できないという問題の解決には、国連の総会で私どもがお願いして、194カ国全てが賛成してくださり、差別撤廃の決議案が満場一致で採択されました。最近では、ローマ法王庁より日本財団と共同して、バチカンで世界の宗教者やハンセン病回復者を集めて国際会議をしたいという申し入れを受けました。本年6月10日、11日にバチカンで日本財団とローマ法王庁との共催の国際会議を開催いたします。このような大変国際的に意義ある、また評価を受ける仕事ができますのも、このモーターボート競走からの交付金によって成り立っているわけで、その一部を皆さん方にご紹介したいということで、ご覧いただいた訳です。

モーターボート競走の現状については、波多野会長からお話がございましたとおりです。皆様方のご努力によって、8400億円を割るところで、3つ4つの競走場が閉鎖をしたいという申し入れを直接私も受けたことがございます。そこから皆様方のご努力によって、今や1兆円の大台回復まで来たわけで、原因の無い結果は無いわけで、皆様方の努力は高く評価されるべきです。

組織的にも大きく変化しました。BOAT RACE振興会を中心に、また小池会長の率いる競走会も19競走会から一つになり、上瀧会長を中心とした選手会も活性化され、施行者協議会も波多野会長並びに歴代の会長のご尽力により、業界が一体となって活動し、スピーディーな意思決定が出来るようになりました。ともすれば今までは24の競走場がそれぞれの地域での活動が中心になっていて、全国レベルでの意思決定が遅れがちでした。今やこれが大きく変化しているのは、皆さん実感としてお分かりいただけると思います。

今まではそれぞれの競走場が単独で生きていくということが可能でしたが、今や本場では売上げ全体の15パーセントということですので、24の競走場がそれぞれ協力し助け合っていかないと共倒れなってしまいます。1場のわがままで物事が動く時代は終わってしまったということです。これからは横の連携が大変重要で、振興会、競走会、選手会等と皆様方との連携の重要性は、今後益々強くなっていきます。

電話投票の売上は既に5000億円を超えるのではないかと関係者は見ています。しかし、これだけに頼られては各24競走場の存在意義がなくなってしまうわけで、是非とも競走場も独自の努力をされ、皆様方の30キロ圏における販促を強し、お客様に場内にお越しいただく努力をしていただいて、15パーセントに満足することなくどのように売上を向上させるかということを、今一度真剣に考えてもらいたいのです。

昔は、我々皆でビラを作りましてね、開催日程のビラを撒いたり、場所によっては花火を打ち上げたり、宣伝カーを繰り出してお客様を集めたという時代もありました。決してそのようなことが今の時代に通じるわけではありませんが、新しい時代にマッチした、いわゆるマーケティングをきちっとやって、ファンを自場に呼ぶ努力が新たに皆様方に課せられた使命ではなかろうかと思っております。

施行者協議会におかれましては、公営企業会計の全面適用を力強く宣言していただき、また実行のための努力をしていただきました。全国の公営企業(バスや水道など)で黒字というのはごくまれです。これは、地方自治体の運営と公営企業とは本質的に仕事のやり方が違うわけで、当然といえば当然なわけです。しかしながら、ここにきて公営企業会計を導入することによって、競走場はある程度の責任を負ってきちっと仕事ができる体制が整いました。そして上がった収益金は、これは首長さんの指示で議会を通じて有効に市民のために使って頂くというように、相互の仕事のやり方の違いというのを認識して運営ができるようになったことは大変大きな組織上の改革であり、マインドを変える大きな役割を果たしてきたのではないでしょうか。

社会は急速に激しく変化する時代になりました。公営企業会計の導入により、異分野のいわゆる銀行マンや証券マン等の様々な社会経験をもった人の採用も大変重要な要素で、競走場の運営に様々な経験を持った人の力を借りて総力を発揮することで、ボートの売上はまだまだ可能性があると思っております。

今、公営競技の中でボートレースが元気が良いというのは、社会の変化に対応する能力を持っていたということが最も重要なことであったと思っております。強いものが生き残るのではありません。シャープのような、早川さんのような天才経営者がやった会社でも潰れる。賢い人達がいる企業が生き残るわけでもありません。どういう組織が良いのかというと、社会の変化に対応できる組織、団体だけが生き残り発展していくのです。

こういうことで、ボート業界は変化、変化、また変化で、過去の権威にはとらわれません。創設者の笹川良一の名前のついた「笹川賞」も捨てました。「内閣総理大臣杯」も捨てました。通常ならばそういう権威にしがみついて伝統を大事にし、勿論モーターボート競走は不正防止ですとか選手の管理を厳しくするというルールや伝統はございますけれども、売上を伸ばすためには過去のものを思いきって捨てました。BOAT RACE振興会の小高会長の努力でコマーシャルも全国的に非常に好評を受けています。なんだか知らないけれど、ボート業界はすごい勢いだということが一般市民にも知れ渡り、今や公営競技の中でモーターボートのお客さんが最も若いと言われているわけです。20代、30代の方も電話投票・インターネット投票を通じて舟券を買っていただくようになりました。

この勢いを止めないように、私たちはさらに変化を続けていかなければなりません。そのために一つ、皆様にお願いがあります。この不況下で皆様方には大変努力して従事員の数を激減させていただきました。労働組合との闘いの中では、私を国会に喚問するという案も出ましたが、私が喜んで参考人として出席すると申しましたところ、相手がへたり込んでしまって、それをしないで済んだということもございました。人件費の削減は皆様の日々の努力の成果であると思っています。もう一つ皆様方にお願いしたいことは、かつて、年末に行われる賞金王決定戦競走が400億円を売上げ、4万5千人が来場した時代はもう来ません。しかし、競走場の中には古くて使われない施設がまだまだあります。サービス業なのに、せっかく遊びに行ったのにシャッターが下りて寂れた場所があるというでは、気分が盛り上がりません。若い人が電話投票・インターネット投票に加入して楽しんでいたので、いざレース場にいってみたらがっかりしてしまったという話が、私の耳にも多く入ってきます。どうか今一度施設を見直し、ダウンサイジング、小じんまりした綺麗なレース場にしていただきたい。

皆様方の所でもダウンサイジングをしていただいて、シャッターが下りている所は早く潰してもらって更地にするか植木を植えていただくなどしてください。LEDを使えば電気代も8割安くなります。ウォシュレットも水道料金が3分の1以下になるというのもあるわけですから、新しい投資によって、メンテナンスや経費の削減によって、まだまだ収益率も改善できるわけです。

モーターボート競走法の一丁目一番地は、地方財政のために市長が十二分に資金を使いこなせるということです。魅力ある街づくりのなかで、24場しか許可されていない競走場が皆様方の地域に存在することが誇りに思えるような、そういう施設に是非していただきたいと思っています。特にレース場の30キロ圏内の売上の増強、そして施設のダウンジングということを是非、早急に実施してください。

繰り返し申し上げますが、1場で生きていく時代は既に終わりました。24場の皆さんが相互に助け合って全体として売上を伸ばしていく。そのために中央としては、BOAT RACE振興会の小高さんを中心に一致団結して活動してほしいものです。私はこの勢いを止めずにいけば、かつての2兆2000億円売っていた時代と同じ収益力を1兆2000億円の売り上げで確保できると考えています。

どうか一つ、勢いが付いてきたところでさらに発展するために、皆さん方のご努力と同時に相互連携、そして、団結をして方向性を確認しあって協力していこうではありませんか。

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