- 2016年03月23日 15:00
分散型メディアから分散型コマースへ。コンテクスチュアルコマースとも言われるモバイル時代の新しい買い物体験とは?
2/22.コンテクスチュアルコマースという、分散型メディア時代の購入体験
自社サイトにわざわざ来てもらわずに、今いる場所でコンテンツを消費してもらう分散型メディア、その流れの延長線上に見えてくるのがコンテクスチュアルコマースという概念です。
コンテクスチュアルコマースとは?
コンテクスチュアルコマースとは、ソーシャルメディア上、メディア、アプリ、そして物理的なモノなど、生活上のあらゆる場所で決済が可能となる考え方です。
文脈(Context)に沿った商取引(Commerce)という意味ですね。例えばInsatgram上で素敵なアイテムを見つけたら、わざわざプロフィールのリンクからショップにアクセスせずともそのフィード上で購入が完了できるイメージです。
TwitterやFacebookを始めとして、各プラットフォームがこぞってBuyボタンの導入をおこなっており、決済業界の王者Paypalもブログや小売店の紹介ページ、メール内、広告、公式アプリなど、さまざまな場所に購入ボタンが設置できる「PayPal Commerce」というサービスを開始しました。
2011年ごろもソーシャルコマース、Facebookコマースとも呼ばれ盛り上がりをみせ下火になったにも関わらず、今年に入り再燃焼しているこのソーシャルメディア上での購入体験。コンテクスチュアルコマースと名前を変えただけでまた同様の概念が出てきたと思われる方も多いかと思いますが、なぜ今後このコンテクスチュアルコマースを重要視していく必要があるかを考えてみましょう。
欲しいと思ったらすぐ買える。求められている気持ちのよい購入体験。
過去、ソーシャルコマースが騒がれた時代と違い、人々はモバイル中心の行動様式へと変化しECの利用率もPCを上回っている状況です。
分散型メディアの台頭でさらにソーシャルメディア上で過ごす人々も増えた今、売りたい商品の販売機会を最大化するために人々がいるその場で「すぐ買える」仕組みに注力していくのは必然の流れだと言えるでしょう。
欲しい商品があっても入力項目やページ遷移が多くなってくるとそれだけ購入率は下がってきます。Amazonのワンクリック決済のように、そしてUberでタクシーを呼ぶように、Airbnbで宿をとるように気持ちのいいUXから人々は逃れられません。それこそが一つの大きな価値となるのです。
モバイル時代の今そのUXは非常に重要で、如何に決済までの導線をシンプルにするかが売上のインパクトに大きく関わってきます。
そこで各プラットフォーマーはお客様のクレジットカードや住所などの情報を保持し、そこでの購入体験を最大化させようとしのぎを削っています。またそれはFacebookやPinterestなどのSNSにかかわらず、ApplePayやSamsung Payなどのデバイスにおけるプラットフォーマーも同様で、さらにLINEやMessengerなど、メッセージアプリにもそのコマース体験の流れは来ています。アリババがMagicLeapに出資をしていることから、今後はVRやARでのコマース体験も当たり前になってくるでしょう。
欲しい商品が決まっていればAmazonや楽天などを使うかと思いますが、ソーシャルメディア上のエンゲージメントが高まれば高まるほど、この新しい購入体験は重要になってくるでしょう。人々の行動の変化や動画が主流になる今、ネットショップの外からのお買い物の数が増えてくることは明白です。
分散型メディアはコマースのプラットフォームとなり得るか?
リンク先を見る参考記事:http://ecclab.empowershop.co.jp/archives/4178
様々なソーシャルメディア上で様々な属性のユーザーの関心を惹きつける分散型メディア、バイラルと共感させるノウハウを持っている分散型メディアは今後間違いなくコマースの方向性に向かってくることでしょう。
スポンサード記事が主な収益源となっている分散型メディア、その中心となるBuzzFeedでも2015年の売上目標は達成できなかったなど、現状のままでは苦戦が強いられそうな状況です。
プラットフォーム上での購入体験が整いつつある今、メディアとして展開する新たなビジネスモデルとしてコマースに行くのは想像に難くないのではないでしょうか?女性向けキュレーションメディアのMERYもコマースに力を入れているのが伺えます。
またウォール・ストリート・ジャーナル、フィナンシャル・タイムズ、ニューヨーク・タイムズ、そして日本でも日経新聞など多くのレガシーなメディアはまだまだ有料課金会員で売上を立てています。また、オランダで成功しているメディア「Blendle」は読者が記事を1本単位で購入できる仕組みを設けるなど、「Content Views」が売上に繋がるわけではないメディアのほうがまだまだ多数です。
話題のnote、そしてMediumもそうですが、記事に対して気持ちよく課金を行うというのもコンテクスチュアルコマースの概念に含まれるでしょう。どのような方法にしろ、ソーシャルメディアにコンテンツを配信していくメディアがマネタイズをしていく上で、検討するべきUXがこのコンテクスチュアルコマースです。
モバイルでの決済ハードルがどんどん下がっている今、ファンとソーシャルメディア上での関係性を築きあげ、課金アクションをどう綺麗にデザインできるかがメディアにかぎらず、すべての企業に求められる問題になると思います。
3.まとめ
以上、分散型メディアの流れから、ユーザーの文脈に沿ったスムーズな購入体験というコンテクスチュアルコマースの概念をご説明しました。
このように今、若者を中心に人々の行動様態はTVや雑誌から、モバイルへと大きくシフトしています。そんな中にも関わらず、人々がいる場所でビジネスを行うという、当たり前のことができていない企業やブランドがまだまだ多くいるのが実情です。
どのようなコンセプト、コンテクスト、コンテンツでソーシャルメディアを活用し、顧客と関係性を作っていくべきか。オキナワアイオーではモバイルとソーシャルメディア時代に最適なコミュニケーション方法を立案・運用を行います。ぜひお気軽にお問い合わせください。
画像を見る- ソーシャルメディア ラボ
- ソーシャルメディア・マーケティングの研究機関



