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清廉潔白を求めるべきなのか?

海外から見ているせいなのか。日本は年初から清廉潔白を人に押し付けるニュースのオンパレードである。

ベッキーの不倫?清原氏の覚せい剤に始まり、育休議員の不倫疑惑、プロ野球の賭博問題・・・。

いいだろう。倫理というのは重要だ。人の道にはずれることはよくないことである。

が…。

少なくともその行為に一般大衆がほんとに被害を受けているのか?

ベッキーが不倫をして悲しいのは奥さんと一部の関係者だけだろう。別にそれ以外の人間に特に不利益があるわけではない。プロ野球選手の賭博も勝敗に明白に影響がある可能性があるものは問題だろうが、「声出し」程度が問題になるとは思えない。

何が言いたいのか?

清廉潔白を求める人が多すぎるということだ。当の本人が被害を受けてないくせに倫理的な少しの誤りも許されない社会がそこにある。20代/30代の女性の多くが不倫を一度は経験する時代にベッキーや育休議員の不倫はとてつもない批判を浴びた。賭けマージャンや賭けゴルフは引き続き一般的なのに野球賭博は論外だが、「声出し」は大きな批判を浴びている。

そして、じゃあ批判を繰り返している当の本人が本当に清廉潔白かといえば胸を張って心の底からイエスといえる人がどれほどいるだろうか。僕にはそれほど多くの人がイエスといえるとは思えない。結局、多くの人が倫理を盾に有名人や社会的に成功者といわれている人の足を引っ張ろうとしているだけにしか僕には見えないわけだ。だから賭博はありえないにしても、「声出し」や「高校野球くじ」すらを問題にしようとする声が強まることになる。

倫理やコンプライアンスを盾に成功者や有名人の足を引っ張ろうという人が増えればどうなるだろうか?

社会や経済は停滞する可能性のほうが高くなるだろう。別にいいこととは言わないが英雄色を好むという言葉もある。上昇志向が強い人間ほどに不倫などに走る(あるいは女性が放っておかない)傾向もあるだろう。

有名になって足を引っ張られるくらいなら・・・。と考えてあえて地味に生きていくことを選択する人間も一連の騒動を見て増えるだろ。それは果たして全体として社会や経済にプラスなのであろうか?

答えはノーだろう。

問題は経済面だけではない。倫理や社会からの監視を常に気にした生き苦しい社会が実現しつつあるのである。かつてムラ社会は息苦しい人間の自由を束縛する間違えた制度だと多くの批判を浴びてきた。そして現実にあまりのも地縁/血縁が強すぎる社会や国家は成功しないと経済学的にもいわれている。

だが、今の日本はそういった社会を再度作り出そうとしているのである。そしてそのことは今後日本が生きるべき道であろう文化や芸術の発展も妨げる可能性が高いだろう。

非常に憂慮すべき問題だと思う。

日本人はもっと寛容の心を持つべきだ。有名人や政治家が不倫をしようが何をしようが基本的にはあなたの生活には害がないわけで人の揚げ足を取る暇があったら今の自分をよりよくすべく努力すべきなのだから。

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