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- 2016年03月23日 07:04
「民主党は"大学授業料""被選挙権年齢引き下げ"に取り組む」【各党に聞く福祉・若者政策】
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山尾志桜里衆議院議員
BLOGOS編集部では参院選に向け、主だった党の担当者にインタビューを実施。今回は、民主党所属の山尾志桜里衆議院議員に話を聞いた。【大谷広太(編集部)】
■「大学授業料」「被選挙権年齢引き下げ」に取り組む
—若年層が抱えている問題で、社会福祉政策によって解決しようとしていることはありますか。山尾:とくに若者に関して言えば、「お客さん」扱いするのではなく、「一緒に」「当事者として取り組むことができる」政策を作ろうとしています。
一つは、大学の授業料の問題です。これまでも民主党は「給付付き奨学金の拡充」と「授業料減免の拡充」を訴えてきました。今、6割以上の学生が奨学金を借りていますが、そのほとんどは有利子のもので、500〜1,000万円単位の借金を背負って社会人になっています。そして、返済が終わる頃には自分の子どもの学費の問題がのしかかってくる、というライフサイクルになりつつありますよね。そこに思い切った予算配分をしていくべきではないかと考えています。そのためには「奨学金の拡充」がいいのか、それとも「大学の無償化」が良いのか、所得制限などの条件も含めて整理をしているところです。
ただ、「学生に投資しなければ、この国の未来はない」という認識は社会でも広がっていると思います。OECDの調査でも、日本は教育への公的支出が先進国で最低です。この部分を改善しなければ、人口減少の問題も乗り越えられないのではないか思います。
もうひとつは、被選挙権の年齢引き下げです。これは岡田代表が主張したのですが、政党として本気で訴えたのは初めてのことなのではないかと思います。先日も若者団体と協議をしました。岡田代表には「人口ピラミッドが変わっていく中、二十歳の首長や国会議員がいて、なぜ悪いのか」という問題意識があります。もちろん、18歳にするのか、20歳にするのかなど、様々な意見はあるんですけれども、引き下げ自体については、マニフェストに入れるか、法案を出すか、いずれか取り組んでいくことになると思います。
私はこの被選挙権の引き下げと併せて、有権者が政治家の資質をチェックできる仕組みが必要だと考えています。今国会では「国会議員の資質」の問題がクローズアップされ、その中には若手議員もいました。けれども、甘利さんの問題も含め、経験と資質はどこまでリンクしているのか。私は騒動を起こした議員の問題は「若さ」だけではないと思っているんです。年齢で区切るのではなく、資質で区切るようシフトチェンジしていけば良いのではないかと。
そこで私がこだわりたいのは選挙時の「公開討論会の解禁」です(現在の公職選挙法では「合同演説会」のような催ししか実施できない)。1期目には討論ができていた人も10期目にはできなくなっていれば、そういう判断を受けることになりますし、逆もまた然り。若いうちは説得力を持てなくても、チャレンジしていくうちに説得力がついて、バッジが付く。若かろうが年を取っていようが、1期目だろうが10期目だろうが、討論を通して、それをくぐり抜けられる候補者は議員になれるし、いくら年をとっていて経験があっても、くぐり抜けられない人はそれなりに淘汰されていくという仕組みが必要です。
ー有権者の知識も必要になりますね。18歳選挙権の導入にあたっては、副教材が導入されるなど、学校での政治教育も改革されていきますが、課題はありますか。
山尾:現在、学校の先生に対する指針も出ていますが、縛りが少し窮屈な気がするんですよね。やはり学校がある自治体の首長や議員、選挙時には候補者の名前を取り上げずに、どうやって教育するのでしょうか。先生方が「世の中には色々な意見があって、何が正しいかはわからない。正しいと思ったことも後で振り返ると間違いだったとわかることもある」という事をしっかりと伝えた上で、先生なりの見方を示して生徒と話し合っても良いんじゃないかなと。
高校生を含む若い方々と話す際、彼らが異口同音に言うのは、「私たちが鵜呑みにはするわけではないんだから、学校の先生にも自分たちの意見を言って欲しい」ということなんです。当然、私と話す場に来るような子たちですから、政治に関心がかなり高い層であることは間違いないけれども、それは一つの真実なんじゃないかなと思っています。



