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【注目の7月の共和党大会】

The Economistの最新号にまたまたアメリカの大統領選挙について掲載されています。今回のテーマは、共和党内の大混乱

共和党の代議員のマジックナンバーは1237人ですが、これに達しないと7月18日から21日までCleveland, Ohioで開かれる共和党大会での対応が注目されます。

▼競争による投票で 1回で決まるのか。

▼主流派が仲裁して候補を決めるのか。

そんなことをしたら、「暴動が起きる」とトランプ氏は言います。

ちなみに民主党は7月25日から28日までPhiladelphia, Pennsylvaniaです。あら、民主・共和の党大会が思いのほか、近接していますね。

The EconomistAmerica’s primaries, What now?(米大統領予備選挙、で今後は?)はざくっとこんな内容です(全文の翻訳ではありません)。

3月15日に行われた予備選挙(ミニ・スーパーチューズデー)は、ホワイトハウスに向けた道筋をすっきりさせるはずあった。しかし、そうはならなかった。

クルマが衝突に近づいていてブレーキを踏んでももう間に合わない。いまの共和党は、そうした事態だ。民主党側は、惨事を回避するため、ヒラリー・クリントンを候補として選び、今後は、11月の総選挙に向けて注力できる。

一方、ドナルド・トランプ氏は、共和党大会に向けて暴れ回って指名を勝ち取るか、リードを保って突入するか。

共和党にとってこれは大惨事だ。トランプ氏は、あまりに多くのアメリカ人にあまりに嫌われているため、彼の指名は、大統領選挙で負けることになる。それどころか、上下両院の選挙でも共和党の敗北にもつながるだろう。

このため、共和党の主流派(もうほとんど残っていないが)は必死になって、党員の心を奪ったトランプ氏を阻止しようとしている。
その方法は、候補を仲裁で決めるとか、3の党の候補を支持するというもの。残念ながら、良い選択肢ではない。

もしトランプ氏が予備選挙で1237人の代議員を確保できれば、党大会で代議員の圧倒的多数をおさえることになり、公正な勝利を宣言できる(won fair and square)。多くの嘆きが聞かれるだろうが、責任ある保守層はどうにも手が出せない。

問題は、競争による党大会(contested convention)となった場合だ。紙の上では、ルールは簡単だ。最初の投票で、基本的に全代議員は、出身州の予備選挙/党員集会の結果を反映させないといけない。これで決まらなければ代議員は自らの選択で投票できる。これは、醜い戦いにつながる。

2度目の投票で、代議員がトランプ氏を放棄してトランプ氏は煙のように消えるかもしれない。トランプ氏は今週、指名が取り上げられることになれば、暴動が起きると警告した。半ば予想、半ば脅しだが、これこそ、トランプ氏を大統領にしてはならない理由にほかならない。

一方、微塵でも不公平さが出れば指名が汚される。Contested conventionでは、代議員個人の行動が重要だ。

代議員を選ぶのは誰か?州によってルールは異なるが、大方は、有権者が拒否してきている主流派(establishment)が選ぶのである。

これだけで十分に複雑だが、1960年代に予備選挙の結果をより反映するように決めたのだ。仮に共和党がトランプ氏、あるいは2位につけているものの、上院で嫌われているイデオロギー信奉者のテッド・クルーズ以外を任命しようものなら、怒りが爆発するだろう。それは正当な怒りだ。

受け入れがたい事実かもしれないが、選択肢のなさは、共和党の深い亀裂を示すものだ。大企業、キリスト教の福音主義者(エバンジェリカル)、国防タカ派、ブルーワーカーの有権者が一体となってきた共和党は壊れた。

トランプ氏が受け皿となっている怒りは、別にアメリカに限った現象ではない。フランスでもドイツでも、アメリカでも有権者の20%から25%はポピュリスト政党に傾いている。ただ欧州では、そのエネルギーは議会の議席、あるいは連立政党につながっている。

アメリカでは、政治のプロセスの結果、政党の大統領候補、さらに大統領へと簡単につながってしまう。

選挙で問われるものがさらに大きくなり、決定が難しくなる。共和党の主流派は、トランプ氏の支持者の怒りの受け皿になれない。

今の課題は、1人の男の問題だけではない。今後、どんな共和党を目指すのか、共和党の支持者には長い道のりが待っている。

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