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ドル全面安、FRB利上げ見通し2回に引き下げ=NY市場

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが急落した。米連邦準備理事会(FRB)は16日に終わった連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置いたが、年内の利上げ見通しを4回から2回に引き下げたことで、ドルは対ユーロで1か月ぶり安値を付けるなど全面安の展開となった。

FOMC声明は、米経済の緩やかな成長と「力強い雇用の伸び」を受けて、今年再び利上げすることが可能としながらも、米国は世界経済の不確実性に起因するリスクに引き続き直面しているとの認識を示した。多くの市場参加者はこれを予想したよりもハト派的内容と受け止め、ドルは急落。その後イエレンFRB議長の会見中に下げ幅をさらに拡大した。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は声明発表直前に96.837だったが、声明発表後からイエレン議長の会見が終了するまでの間に約1.3%下落し、約1カ月ぶり安値の95.539に沈んだ。

声明発表後ユーロ/ドル<EUR=>は約1か月ぶり高値を付けた後、終盤は1.05%高の1.1225ドル。ドル/スイスフラン<CHF=>も約1カ月ぶり安値に下落、終盤の取引で1.2%安の0.9761フランとなっている。

ドル/円<JPY=>は声明発表後にマイナスに転じて、終盤は0.75%安の112.61円で取引されている。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)のチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は顧客へのノートで「声明は世界経済と金融情勢をめぐる不安の度合いを高めたように見える。世界の金融市場が足元で落ち着き、原油価格も13年ぶりの安値から持ち直している点からすれば、これは驚きだった」と指摘した。

ドライブウェルスLLCの市場戦略責任者、ブライアン・ドラン氏は「FRBは利上げ経路の見通しを引き下げて非常にハト派的な姿勢を打ち出し、米国経済が全体として底堅いがインフレ圧力が存在しないと説明している。これは市場のリスク選好ムードとリスク資産にとっては明るい材料だ」と強調した。

こうしたFRBの姿勢に原油高も加わり、資源国通貨のカナダドル、豪ドル、ニュージーランドドルはいずれも対米ドルで1.5%を超える大幅上昇となった。

ドル/円 NY時間終値 112.55/112.58

前営業日終値 113.14

ユーロ/ドル NY時間終値 1.1224/1.1230

前営業日終値 1.1108

*内容を追加しました。

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