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前時代的な自治会運営や無意味に見える地域イベントについて

地域の自治会活動なんかで、IT化が進んでいなくて前時代的だったりと思う人は多いと思うのですが、そもそも地域の自治会などは現状のインフラがうまく機能しなくなったときにこそ機能を発揮するためにあるもので、前時代的であることに意味があるんです。あえて旧バージョンのシステムに載せておくことが合理的なんです。「名簿をクラウドに・・・」なんていっていたら電源喪失しただけでアウトですから。たとえば回覧板が機能していれば、いざというときネットや電話がつながらなくても情報をなんとか共有することができます。

また、ボーリング大会だの観劇だのバスツアーだの、一見面倒くさいだけのイベントを細々と開催するのは、できるだけ幅の広い世代や価値観の人たちとのリアルな接点を少しでも増やそうという努力であって、決して暇な人たちが集まって趣味を楽しんでいるわけではないのです。そうやって地域が少しでもリアルに接点をもつことによって、いざというときのコミュニケーションの質が変わってくるはずなんです。

PTA活動やマンションの管理組合なども同じだと思います。自分にとっての「通常」の感覚に当てはめて考えるとナンセンスなことが、「いざというとき」にはとても合理的に働くことがあるという想像力は、大人ならもってほしい。「そんなの関係ない。非合理的・非効率的だから参加しない。会費も払わない」と、「通常」のときに言っている人でも「いざというとき」には必ず隣近所の人たちと助け合わなければいけなくなるわけです。

こういうアナログな活動は続けているからこそ維持できるもの。一度やめてしまったら復活させるのは非常に困難。「今、通常状態にある自分」にとって非合理的・非効率的、あるいは無意味に見えることだからといってばっさりとなくしてしまうと、もしかしたら大変大きな社会的損失につながる可能性がある。時代に合わせた「仕分け」「進歩」は必要ですが、慎重に慎重を重ねたいものです。

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