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サウディのエジプト政府と同胞団和解仲介の否定

al qods al arabi net に面白い記事が載っています。

記事は標記の通り、エジプトのムスリム同胞団書記長(現在は同胞団は非合法化されているはずで、彼がどこにいるのか不明だが)が、一部のエジプト・メディアが報じた、サウディが、エジプト政府と同胞団の和解を試みていると報じたことを否定しました。

それによると、彼がイスタンブールでサウディ政府の責任者と会談したと報じられたが、事実無根で、同胞団からはそのようなアプローチはしていないし、まだどからもそのような打診はないと声明したとのことです。
http://www.alquds.co.uk/?p=494148

具体的に、どのような噂があったのかは知りませんが、仮に裏で何かの動きがあったとしても、公式に否定されたわけですから、改めて取り上げるほどのことはないかもしれません。

そもそも、サウディはUAEとともにGCC諸国の中では、昔からムスリム同胞団に対して敵意、、というか反感を示してきた国で(GCCの中ではカタールがその逆で、同胞団と最も親密な関係を有していた≫、また、再起ねじプトとサウディの間に隙間風が吹いている感じがするので、この段階でサウディが、エジプト政府と同胞団の仲介をするという話は、確かにありにくい話のように思われます。

それにもかかわらず、このニュースに興味があったのは、一つにはエジプト政府は同胞団を敵視し、メンバー多くを殺し、投獄し、死刑判決を下し、徹底的に弾圧しているが、冷静に客観的に見れば、ISのシナイ州という重大なテロ組織を抱え、大規模な作戦で多数を殺し、警官多数を失っても、まだまだその掃討には至っていないことを考えれば、そろそろ同胞団の中の、少なくとも穏健派とは手を握ろうかという考えが出てきてもおかしくはない(というか出てこないのが不思議)

また同胞団についても、これだけ政権から締め付けが厳しくなって、ある意味で手も足も出ない状況では、第3者の仲介を得て、何らかの形での和解を模索しても不思議ではない。

ということで、もしかしたらどこか裏で、本当に何かが動いていて、「火のないところに煙は立たない」という可能性も完全には排除できないかと思ったまでのことです。

なお、今のところ、サウディやそのほかの仲介に関する他の報道は、気が付いた限りでは見当たりません。

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