- 2016年02月28日 14:14
【兵庫】「野党結集に向け、できることは何でもやる」枝野幹事長
民主党の枝野幸男幹事長は27日、兵庫県を訪れ、丹波市のポップアップホール、豊岡市のじばさんTAJIMAで開かれた時局講演会に県連代表の水岡俊一参院議員、梶原康弘兵庫5区総支部長とともに参加、「民主党の今後」をテーマに講演した。地場産業の実情を把握するため、日本有数のカバン生産地である豊岡市の老舗「エンドー鞄」豊岡工場、関西屈指のそば処である出石町を視察した。

講演する枝野幹事長
講演会で枝野幹事長は、旧民主党時代も含めたこの20年を振り返り、「政権運営で至らない点があり、皆さんのご期待に応えられなかったが、目指して歩んできた道は間違っていない。党名にも歩みにも自負がある。だからこそ政界再編ではなく、民主党の看板を守り、時間がかかっても一歩一歩進んでいけばいいと思っていた」との心情を明かした。
しかし安倍政権の3年で日本は、立憲主義、民主主義という、きちんと権力を縛るという基本構造が一気に揺らぐ事態に見舞われていると指摘。「今夏の参院選で安倍1強体制、権力の暴走がこれ以上進んだら、取り返しのつかないことになるとの危機感がある。いろいろな思いはあるが、野党が許容できる最大限の範囲で結集し、できることは何でもやることも一つの責任であるとの岡田代表の判断から維新の党との合流に至った」と説明し、参加者に理解を求めた。
講演後に記者団の取材に応じた枝野幹事長は、民主・維新の合流について支持者の理解をどう得るかについて問われ、「地域の支持者の党名への愛着、党の歴史への思い入れを理解する。しかし安倍政権の暴走を止めるには時間をかけて段階を踏んでという状況ではないことをご理解いただくことだと思う」と述べた。

水岡俊一参院議員
水岡参院議員は、安倍政権がさまざまな数値を掲げて成果を誇ろうとしているが、それにだまされてはいけないと説いた。「失業率が4.3%から3.2%に下がり、雇用が改善したというが、実態は正規が40万人減り、非正規が200万人も増えた。この背景には安倍政権が昨年、労働者派遣法を改悪したことがある」と指摘。非正規労働者について「4分の3がワーキングプアと言われる年収200万円以下の厳しい条件で働かされ、安倍政権下で『格差社会』が深刻化している。これでは結婚できず、少子化が進み、40年、50年先の日本はとんでもないことになる」と懸念を示した。「これに対して私たちは、雇用の質を変え、ともに支え生きていく『共生社会』を目指している。今夏の参院選ではどちらの社会を目指すのかが問われている」と述べ、民主党への支持を強く訴えた。

梶原総支部長
梶原5区総支部長は、前回の総選挙直前に出馬辞退を余儀なくされたことに触れ、「多くの支持者から『選択肢がなくなった』との叱責を受け、皆さんの思い、期待を担っていた責任を痛感した。今度の衆院選でもう一度、『皆さんの選択肢たり得たい』との思いで活動している」との胸の内を明かした。そして選択肢について「安倍政権が進めてきた強い者の側に立つ政治に対して『生活、暮らし、地方』を守る民主党の具体的な政策を示していきたい。昨年安倍政権が強行した安保法制で米国と軍事的に強く結んで戦争できる国をつくるのではなくて、平和的に国際貢献を重ねてきた戦後70年の歩みを踏まえた外交をしていかねばならない」と力を込めた。

エンドー鞄の豊岡工場を視察

出石町のそば処にて



