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被爆訴訟 放射線被爆の長期的影響に関する補償はどうすれば

毎日新聞記事です。長崎被爆体験者訴訟 「10人しか認められず喜べません」長崎被爆体験者訴訟 「全員被爆者と認められるまでは…」

以前この問題について自分のブログで取り上げたことがあります。広島市長発言

甲状腺癌の問題も含めて、放射線被爆の医学的なコンセンサスと社会認識との乖離は原爆の時期から何年経っても解消されません。 「福島の甲状腺がん50倍」論文に専門家が騒がないわけ(上)(下)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘スクリーニング効果の定義福島の甲状腺がんの異常発生をどう見るか福島の甲状腺がん推計を近々更新-国立がん研究センター

有意差がない、つまり医学的には明らかに関与が証明できない、つまりそこまでひどい影響は少ないことを(完全否定かというと難しいですが)、今にも死んでしまうぐらい危険だと言い続けるグループ(5年経ちました)、そして恐れはあるが証明できていないから医学的に完全に間違いだと相手を小馬鹿にするグループがいつまでたっても歩み寄らないこと原因です。

もちろん、福島と同じくらいの甲状腺がんスクリーニングを行った地域との比較(小規模の研究)では地域差がなかったことが一部言われていましたが、マスコミはあまり大々的に報道してくれません。この問題に決着をつけるには全国規模で福島と同じスクリーニングを行えば答えが出ます。

しかしお金はかかりますし、万が一福島の発症率が有意差を持って高かった時、国はとんでもない賠償をしなければなりません。それゆえ曖昧にしておきたいという考えが働いてはいるのでしょう。福島における1万人に3人の甲状腺がん発症との比較に、他県合わせて4000人の検査を行っても、そこまでの癌発症が0でも、何の医学的証拠にはなりません。6000人に3人出ても疫学的に何もおかしくありません(甲状腺結節性疾患有所見率等調査 成果報告書 

もちろん、5年経ったことで汚染されたものの汚染度も雨などに流されて汚染度が減っています。それこそ処理する量も少なくなり、処理施設の問題も時間が解決しそうです。(おそらくそれを狙っています。)

MDSなどの発症率は被爆量の多い方がわずかに高いことが論文で言われています。移植のために放射線を浴びる人も同じように癌の発症率が高いことは教科書で言われています。ただどちらも今の環境被爆の量と比べ1万倍以上と比べものになりません。放射線が危険なことは間違いないですが、しかし広島、長崎の街が、特に今行っている除染ということをしなかったのに今の発展が存在していることをもう少し冷静に考えて欲しいです。昔のブログです。「手抜き除染」:環境除染は無意味 雨水も集めろ! 

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