- 2016年02月21日 10:54
「参院選で野党5党結束し自公と補完勢力を最小化させる」社民党大会で枝野幹事長

枝野幸男幹事長は20日午後、東京都内で開かれた社会民主党の第15回定期全国大会に来賓として出席し、あいさつした。
この中で枝野幹事長は前日に開かれた野党5党党首会談を「歴史的な会談」と表現し、「野党5党はそれぞれ政策には違いはあるが、今この国が直面している3つの大きな危機を食い止めるという点で5党が一致している」と表明。(1)立憲主義の危機(2)国民生活の危機(3)民主主義の危機――の3つの危機を挙げた。
「立憲主義の危機」については、「権力が憲法に拘束されなければ何に拘束されるのか。勝手に憲法の解釈を変えて社会が成り立つはずがない。この危機はどんなに理念・政策が違っても政治を行う上で共通の土俵でなければならない」と指摘。「国民生活の危機」に関しては「経済や財政政策では野党5党で違いがあるかもしれないが、日本の現状が中間層がどんどん崩れ、貧困層がますます苦しくなっていくという国民生活の危機を迎えているなか、これを何とか食い止めなければならない。その点では共通している」と述べた。「民主主義の危機」については、「民主主義は単純な多数決ではない。お互いの違いを認め合い、評価し合って、話し合って合意を形成していく。多数決というのは合意が形成できないときの最後の手段だ。ところが、自分と違う意見は聞かないといった政治がこの3年間はびこってしまっている」と安倍政権の政治姿勢を厳しく批判。「この3つの危機を食い止めるためには違いを乗り越えて戦っていかなければならない」「それぞれ歴史もあり、感情もあるが、あらゆるものを置いて結束して戦い、この危機を乗り越えていくことが政治の場に関わっているものの責任だ」と訴えた。
そのうえで、「今年の政治決戦、それぞれの違いを残しつつ、しかしこの危機を乗り越えるという、この1点で共通してともに戦っていこう」「この夏の参院選挙、もちろん私は民主党幹事長として民主党の議席を1つでも多くしたいと思っているが、それ以上に大事なことは自公とその補完勢力をいかに最小化させること、それこそが最優先だ。そうした立場で戦っていく」として、「ともに戦い、安倍政治の暴走を止めていこう」と力を込めて訴えた。

野党5党の代表で結束をアピール
民主党広報委員会