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- 2016年02月19日 15:22
メッセージアプリがメディア向けプラットフォームとして浮上、大手パブリッシャーも新規ユーザー開拓で動き出す
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図4 Huffington PostのViber Public Chatでチャットに参加している記者の紹介。12人の記者がチャットに参加している
LINEの事例:WSJがアジアユーザー向けのニュースを配信。215万人のフォロワーに、これまで1330本の記事を配信
LINEもパブリッシャーにメディア公式アカウントを開設させている。これらの公式アカウントを友だちとして加えることにより、通常のトーク(チャット)インタフェースでパブリッシャーからのニュース記事と接することできるようになる。現在、日本国内向けには39のパブリッシャーが公式アカウントを設けている。これ以外に欧米の幾つかのパブリッシャーも、アジア向けに英語版ニュースを配信するために公式アカウントを取得していた。ここでは、そうした欧米のパブリッシャーの取り組みを紹介する。
実際に次の6つの欧米パブリッシャーをフォロワーしてみた。それぞれのパブリッシャー・アカウントのフォロワー数とこれまでの投稿記事(post)数は次のようになっている。
Wall Street Journal(WSJ):2,151,050人/1,330post
NBA Global:1,287,151人/689post
BBC News:1,241,565人/1,012post
BuzzFeed:316,505人/514post
Mashable:272,468人/220post
The Economist:77,028人/196post
各パブリシャーのスナップショットを、図5~図9に掲げておく。
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図5 LINEを利用したWall Street Journal(WSJ)。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図6 LINEを利用したNBA Global。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図7 LINEを利用したBBC。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図8 LINEを利用したBuzzFeed。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図9 LINEを利用したMashable(左)とEconomist(右)
このなかで目を引いたのは、やはりWSJである。WSJは、LINEの中核ユーザーである若年層にとってあまり馴染みがなさそうなパブリッシャーであるし、硬派の経済専門新聞メディアでもある。それなのに、現在215万人を超える最も多いフォロワー数を獲得している。さらに、そのフォロワーの30%前後ものユーザーが投稿記事にコメントしたりシェアしている。かなり高いエンゲージメント率を達成しており、驚いてしまう。
LINEの月間アクティブユーザー数は2億1500万人であり、その多くは日本、台湾、タイ、インドネシアなどのアジア地区のユーザーである。LINEユーザーにはWSJのような硬派の記事を好む割合が少ないかもしれないが、アジア人が関心を寄せる質の高いニュースをアジア人ユーザーが多いLINEに配信すれば、母数が大きいだけにそれなりの規模のユーザー数を獲得できると踏んだのであろう。そこで、WSJは次のキーワードの記事を選んで、配信するようにした。
Tech、Markets、Economy、China、Japan、Korea、India、Indonesia
BBCやEconomistもLINE活用の狙いはWSJと同じである。将来性の高いアジア市場に向けて、そこの若いアジアユーザー層にリーチするには、LINEが有望と見たのであろう。
このようにViberやLINEなどのメッセージアプリをメディアプラットフォームとして活用しようとする動きがようやく始まった。ただ、プライベートなメッセージアプリをオープンなメディアプラットフォームとして利用することに壁が存在することもあって、これまでパブリッシャーは積極的に取り組まなかったのもうなずける。そういう背景もあって、限られた大手パブリッシャーが試行錯誤的に着手している段階かもしれないが、それなりの手ごたえがあったのも確かで、これから本格的な展開が見られそうである。
図4 Huffington PostのViber Public Chatでチャットに参加している記者の紹介。12人の記者がチャットに参加している
LINEの事例:WSJがアジアユーザー向けのニュースを配信。215万人のフォロワーに、これまで1330本の記事を配信
LINEもパブリッシャーにメディア公式アカウントを開設させている。これらの公式アカウントを友だちとして加えることにより、通常のトーク(チャット)インタフェースでパブリッシャーからのニュース記事と接することできるようになる。現在、日本国内向けには39のパブリッシャーが公式アカウントを設けている。これ以外に欧米の幾つかのパブリッシャーも、アジア向けに英語版ニュースを配信するために公式アカウントを取得していた。ここでは、そうした欧米のパブリッシャーの取り組みを紹介する。
実際に次の6つの欧米パブリッシャーをフォロワーしてみた。それぞれのパブリッシャー・アカウントのフォロワー数とこれまでの投稿記事(post)数は次のようになっている。
Wall Street Journal(WSJ):2,151,050人/1,330post
NBA Global:1,287,151人/689post
BBC News:1,241,565人/1,012post
BuzzFeed:316,505人/514post
Mashable:272,468人/220post
The Economist:77,028人/196post
各パブリシャーのスナップショットを、図5~図9に掲げておく。
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図5 LINEを利用したWall Street Journal(WSJ)。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図6 LINEを利用したNBA Global。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図7 LINEを利用したBBC。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図8 LINEを利用したBuzzFeed。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)
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図9 LINEを利用したMashable(左)とEconomist(右)
このなかで目を引いたのは、やはりWSJである。WSJは、LINEの中核ユーザーである若年層にとってあまり馴染みがなさそうなパブリッシャーであるし、硬派の経済専門新聞メディアでもある。それなのに、現在215万人を超える最も多いフォロワー数を獲得している。さらに、そのフォロワーの30%前後ものユーザーが投稿記事にコメントしたりシェアしている。かなり高いエンゲージメント率を達成しており、驚いてしまう。
LINEの月間アクティブユーザー数は2億1500万人であり、その多くは日本、台湾、タイ、インドネシアなどのアジア地区のユーザーである。LINEユーザーにはWSJのような硬派の記事を好む割合が少ないかもしれないが、アジア人が関心を寄せる質の高いニュースをアジア人ユーザーが多いLINEに配信すれば、母数が大きいだけにそれなりの規模のユーザー数を獲得できると踏んだのであろう。そこで、WSJは次のキーワードの記事を選んで、配信するようにした。
Tech、Markets、Economy、China、Japan、Korea、India、Indonesia
BBCやEconomistもLINE活用の狙いはWSJと同じである。将来性の高いアジア市場に向けて、そこの若いアジアユーザー層にリーチするには、LINEが有望と見たのであろう。
このようにViberやLINEなどのメッセージアプリをメディアプラットフォームとして活用しようとする動きがようやく始まった。ただ、プライベートなメッセージアプリをオープンなメディアプラットフォームとして利用することに壁が存在することもあって、これまでパブリッシャーは積極的に取り組まなかったのもうなずける。そういう背景もあって、限られた大手パブリッシャーが試行錯誤的に着手している段階かもしれないが、それなりの手ごたえがあったのも確かで、これから本格的な展開が見られそうである。



