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一向になくならない“風力で原発○基分”という誤解・曲解に満ちた報道

 今朝の日本経済新聞ネット記事は、風力で国内首位のユーラスエナジーHDと同2位のJパワーがそれぞれ2020年までに600億円規模を投資し、国内全体の風力発電能力が現在の約3倍、原子力発電設備10基分に増える見通しだと報じている。この記事の書き方は、大きな誤解・曲解を招く。


<記事抜粋>
・ユーラスは豊田通商と東京電力の共同出資会社。20年までに20万キロワット分を新設し、85万キロワットに拡大。

 ・Jパワーも20万キロワット増強し計60万キロワットに。

 ・風力発電の稼働率は太陽光の約2倍。日本の風力発電割合は0.5%(14年)と欧米や中国より低い。・新電力には、環境負荷が低い再エネ電気を販売するプランを設ける動きも。・安定供給ができる発電規模を持つ風力事業者はこうした新たな需要も取り込みやすくなる。
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(出所:2016.2.19 日本経済新聞ネット記事
 
  風力が原子力の代替になるかのような間違った解釈を読者に与えてしまうこうした見出しや記事は一向に改まらない。いったい何故なのだろうか?

 記者は、勉強していないのだろうか?
 経済産業省は、記者クラブの記者にリークする際に、きちんとしたレクチャーをしていないのではないか??

 現在の地球上に在る技術では、風力発電能力が現在の何倍になろうとも、原子力発電設備の何基分にもなり得ない。絶対になり得ない。
 
 そんなことが実現できるのであれば、とっくの大昔に風力発電が世界を席巻し、原子力も石炭も天然ガスも石油も、発電に使う必要はない。
 
 しかし実際には、そんなことは決してない。毎度バカバカしいが、こういう報道が出る度に、同じことを言っていくしかない。
 
 風力・太陽光は、当面の人類が持つ技術では、原子力・化石燃料の代替にはなり得ない。

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(出所:2016.2.19 日本経済新聞ネット記事 

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