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ECBマイナス金利拡大なら銀行利益10%押し下げも=モルガンS

[ロンドン 17日 ロイター] - モルガン・スタンレーのアナリストらは17日付のノートの中で、欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利をさらに拡大すれば、ユーロ圏内の銀行の利益を5─10%押し下げるとの試算を明らかにした。

欧州の銀行は今年に入ってから時価総額が約25%(2400億ドル超)失われた。マクロ経済をめぐる懸念拡大に伴い、8年に及ぶコスト削減やバランスシート改善、リスク回避戦略が無に帰す恐れに直面している。

さらに、実質的な銀行への課税に当たるマイナス金利について、利ざやが浸食されるほか、銀行に預金への課金を迫るという問題点も生じている。

市場ではECBが来月の次回理事会で現行マイナス0.3%の中銀預金金利のマイナス幅をさらに10─20ベーシスポイント(bp)広げるとみられている。

モルガン・スタンレーのアナリストらは「ECBのQE(量的緩和)が拡大されれば、多くのユーロ圏銀行にとって効果がプラスからマイナスに転換する恐れがある。おそらく、欧州におけるフリーバンキングの終結を促し、手数料モデルへの転換に向けた戦いが始まるだろう」と指摘した。

マイナス金利は事実上、中銀にキャッシュを置く銀行への課金だが、こうしたコストを顧客に転嫁することは難しい。コストを転嫁すれば顧客が口座から預金を引き出し、銀行のバランスシートに巨大な「穴」が生じるためだ。

モルガン・スタンレーによると、ECBがマイナス金利幅を20bp拡大すれば、ユーロ圏内の銀行の利益は2017年に平均で10%前後、有形自己資本利益率(ROTE)は80─90bpそれぞれ押し下げられる見通し。

アナリストらは「過剰な預金を抱えるドイツの銀行は突出している。ECBに置かれた全ての超過準備預金の6割はドイツの銀行からであり、融資の伸びはさえなくなるとわれわれは見込んでいる」と指摘。「金利は長期間にわたって低水準にとどまるとみられ、利ざやへの圧力が欧州の銀行にとって今年も最大の懸念の1つとなるだろう」とした。

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