記事
- 2011年01月25日 18:23
こういう本は買わなくていいと思いますよ
今日はそんなお話。
こないだ、飛行機が大幅に遅れて携帯からブログ更新しましたよね。ブラジルの利上げの話。
あの後も、飛行機が飛ぶまで時間がだいぶあったので、本屋に行って投資とかマネー系とかの雑誌や本をパラパラと立ち読みしていたんですが、まぁー凄い数の本がありますね。空港の本屋でもこんなにあるのかっていうくらいあります。雑誌なんて毎月よくもそんなに書くことがあるなぁと思いますが、あれこれ流し読みしてると内容がまた、まぁーひどいです。
皆さんに読んでいただきたいもの、おすすめしたいもの、は1冊もありませんでした。むしろ、誤解を与えたり、間違った知識を与えてしまったりするほうがずっと多いと思うので、読まないでいただきたいくらい。以前にも、おすすめの本はありますか?って聞かれて同じような話を書いたことがありますし、投信の本を書くことを決めた大きな理由でもあるんですが(投信本のまえがきに書かせていただいた通り)、よくもまぁこんなにウソや間違った知識に基づく情報を偉そうに書けるなぁ、こんな勘違いしてて専門家っぽい肩書きつけた文章書いてて恥ずかしくないのかなぁ、というものばっかり。本当にゲンナリしちゃいます。
こんな本買うくらいなら、投信の販売手数料払ったほうがマシ、それどころか宝くじ買うなり、パチンコでもしちゃったほうが、なんて思うくらいです。
例を挙げたらキリがないんですが、1つ。高分配が狙えるファンド、みたいなのを書いてるのがあって、その特集自体まぁひどいんですが、その中に「リーマンショック直後とか2009年ごろに設定されたファンドが狙い目」的なことが書いてあって、「どういうこと?」と思いながら読んでみると、「割安な時に組み入れができているから。超割安なときに買った銘柄をもっているから。割安なところで買えたおかげで今の相場で基準価額が上がって分配原資がたっぷりたまっているから。」的なことが書いてあるんですね。
話にならんですね。投信のことをちゃんと理解できてない人が書いているとすぐわかります。投信は時価会計してるんだからそんなわけないだろうと。昔、時価会計してなかった頃の公社債投信か何かと勘違いしてるんでしょうか・・・でもそのころからやってたならこんな初歩的な勘違いするはずもないし・・・どういうことなんでしょうね。そもそも自分が購入する前のリターンや分配原資は関係ないだろうと。これまでにこんだけ上がってきましたら分配金1,000円出します、じゃあ買うか、で買ってすぐ1,000円の分配金もらったらそれは特別分配でしょう。儲かってないから税金かからないのに。こんなんばっかなんですよね。こんなものにお金を払い、誤った知識を身につけてしまったらどうするんでしょうね。
で、結構な数の雑誌や本を流し読みしてて、気づいたことがあります。以前、「ちゃんとした本とちゃんとしてない本を見分けるにはどうしたらいいですか?」と聞かれたことがあって、なかなかうまい見分け方がその時は思いつかなかったんですが(専門家っぽい肩書きでメチャクチャなこと書いてる人がいたり、ちゃんとした会社の人っぽくても思い切りその人が働いている会社の商売のためのバイアスがかかってたり)、でも、「ちゃんとしてない本」を見分けるチェックポイントはあるんじゃないかと思いました。ちゃんとしてない本によくありがちな内容、をお伝えすれば見分けられるんじゃないかと。
というわけで、私が考える
「こういうのが載ってたら、その本・雑誌は買わなくていいと思いますよ」チェックポイント!
◆分配率や分配利回りを載せている、さらにそれでランキングなんかやってたら鉄板
◆分配金額のランキングをやっている
◆今人気のファンド一覧を載せている
◆1ヶ月、3ヶ月、半年、1年といった短い期間のパフォーマンスで比較したり、凄いだのなんだの言っている
◆全然違うアセットクラスのファンドを一緒くたにして騰落率ランキングをしている(株と債券、ソブリンとハイイールド債)
もちろん、これらを注意喚起のために載せていたり、こういうのは意味ないよって書いてある場合は別ですが。
だいぶ目の粗いスクリーニングですが、とりあえずこの辺で既に引っかかってしまうようなものは、読まなくていいんじゃないかなと思います。これが絶対正しいとか私が正解だなんて言うつもりは毛頭ありません。あくまでも、私はそう思います、程度の話です。ご参考になれば幸いです。
あと、これはある程度知識がないと難しいんですが、私が「この本どうですか?」と聞かれた時に見てるところも考えてみたんで、これもご参考まで。
◆各アセットクラス(株・債券・通貨・コモディティ・REITなど)の投資特性の説明(株はこういう特徴があります、債券価格はこうやって動きます、こういう通貨を選びましょう、コモディティの難点はこういうところです、みたいな話)
◆アロケーションのやり方や例を書いている場合はその合理性とか妥当性とか説明の仕方
◆ファンド・オブ・ファンズ方式とか信託財産留保金とか分配原資みたいな、ちょっと知ってる人でも勘違いして覚えていることが多い項目の説明
◆投信の構造や実際の運営を知っていないとうまく説明できない部分の説明(ブラインドや決済サイクルや資金の流れ、基準価額算出方法、運用する市場への発注方法など)
◆書いてる人のキャリア(どういう会社でどういう仕事をしてきたか、投資や投信の本質的なところをちゃんと勉強する機会があったと思われるかどうかなど)
・・・これはキツイですよねぇ・・・書きながらこれはキツイわ・・・と思いましたが、一応載せておきます。参考にはならないかもしれませんが、私だったらこの辺をチェックしますよということで。
皆さん、おかしな本を読んで誤った知識をつけてしまわないようにくれぐれも注意してくださいね。誤った知識を正すのは大変ですから。
こないだ、飛行機が大幅に遅れて携帯からブログ更新しましたよね。ブラジルの利上げの話。
あの後も、飛行機が飛ぶまで時間がだいぶあったので、本屋に行って投資とかマネー系とかの雑誌や本をパラパラと立ち読みしていたんですが、まぁー凄い数の本がありますね。空港の本屋でもこんなにあるのかっていうくらいあります。雑誌なんて毎月よくもそんなに書くことがあるなぁと思いますが、あれこれ流し読みしてると内容がまた、まぁーひどいです。
皆さんに読んでいただきたいもの、おすすめしたいもの、は1冊もありませんでした。むしろ、誤解を与えたり、間違った知識を与えてしまったりするほうがずっと多いと思うので、読まないでいただきたいくらい。以前にも、おすすめの本はありますか?って聞かれて同じような話を書いたことがありますし、投信の本を書くことを決めた大きな理由でもあるんですが(投信本のまえがきに書かせていただいた通り)、よくもまぁこんなにウソや間違った知識に基づく情報を偉そうに書けるなぁ、こんな勘違いしてて専門家っぽい肩書きつけた文章書いてて恥ずかしくないのかなぁ、というものばっかり。本当にゲンナリしちゃいます。
こんな本買うくらいなら、投信の販売手数料払ったほうがマシ、それどころか宝くじ買うなり、パチンコでもしちゃったほうが、なんて思うくらいです。
例を挙げたらキリがないんですが、1つ。高分配が狙えるファンド、みたいなのを書いてるのがあって、その特集自体まぁひどいんですが、その中に「リーマンショック直後とか2009年ごろに設定されたファンドが狙い目」的なことが書いてあって、「どういうこと?」と思いながら読んでみると、「割安な時に組み入れができているから。超割安なときに買った銘柄をもっているから。割安なところで買えたおかげで今の相場で基準価額が上がって分配原資がたっぷりたまっているから。」的なことが書いてあるんですね。
話にならんですね。投信のことをちゃんと理解できてない人が書いているとすぐわかります。投信は時価会計してるんだからそんなわけないだろうと。昔、時価会計してなかった頃の公社債投信か何かと勘違いしてるんでしょうか・・・でもそのころからやってたならこんな初歩的な勘違いするはずもないし・・・どういうことなんでしょうね。そもそも自分が購入する前のリターンや分配原資は関係ないだろうと。これまでにこんだけ上がってきましたら分配金1,000円出します、じゃあ買うか、で買ってすぐ1,000円の分配金もらったらそれは特別分配でしょう。儲かってないから税金かからないのに。こんなんばっかなんですよね。こんなものにお金を払い、誤った知識を身につけてしまったらどうするんでしょうね。
で、結構な数の雑誌や本を流し読みしてて、気づいたことがあります。以前、「ちゃんとした本とちゃんとしてない本を見分けるにはどうしたらいいですか?」と聞かれたことがあって、なかなかうまい見分け方がその時は思いつかなかったんですが(専門家っぽい肩書きでメチャクチャなこと書いてる人がいたり、ちゃんとした会社の人っぽくても思い切りその人が働いている会社の商売のためのバイアスがかかってたり)、でも、「ちゃんとしてない本」を見分けるチェックポイントはあるんじゃないかと思いました。ちゃんとしてない本によくありがちな内容、をお伝えすれば見分けられるんじゃないかと。
というわけで、私が考える
「こういうのが載ってたら、その本・雑誌は買わなくていいと思いますよ」チェックポイント!
◆分配率や分配利回りを載せている、さらにそれでランキングなんかやってたら鉄板
◆分配金額のランキングをやっている
◆今人気のファンド一覧を載せている
◆1ヶ月、3ヶ月、半年、1年といった短い期間のパフォーマンスで比較したり、凄いだのなんだの言っている
◆全然違うアセットクラスのファンドを一緒くたにして騰落率ランキングをしている(株と債券、ソブリンとハイイールド債)
もちろん、これらを注意喚起のために載せていたり、こういうのは意味ないよって書いてある場合は別ですが。
だいぶ目の粗いスクリーニングですが、とりあえずこの辺で既に引っかかってしまうようなものは、読まなくていいんじゃないかなと思います。これが絶対正しいとか私が正解だなんて言うつもりは毛頭ありません。あくまでも、私はそう思います、程度の話です。ご参考になれば幸いです。
あと、これはある程度知識がないと難しいんですが、私が「この本どうですか?」と聞かれた時に見てるところも考えてみたんで、これもご参考まで。
◆各アセットクラス(株・債券・通貨・コモディティ・REITなど)の投資特性の説明(株はこういう特徴があります、債券価格はこうやって動きます、こういう通貨を選びましょう、コモディティの難点はこういうところです、みたいな話)
◆アロケーションのやり方や例を書いている場合はその合理性とか妥当性とか説明の仕方
◆ファンド・オブ・ファンズ方式とか信託財産留保金とか分配原資みたいな、ちょっと知ってる人でも勘違いして覚えていることが多い項目の説明
◆投信の構造や実際の運営を知っていないとうまく説明できない部分の説明(ブラインドや決済サイクルや資金の流れ、基準価額算出方法、運用する市場への発注方法など)
◆書いてる人のキャリア(どういう会社でどういう仕事をしてきたか、投資や投信の本質的なところをちゃんと勉強する機会があったと思われるかどうかなど)
・・・これはキツイですよねぇ・・・書きながらこれはキツイわ・・・と思いましたが、一応載せておきます。参考にはならないかもしれませんが、私だったらこの辺をチェックしますよということで。
皆さん、おかしな本を読んで誤った知識をつけてしまわないようにくれぐれも注意してくださいね。誤った知識を正すのは大変ですから。



