記事

元少年Aを直撃

という記事が文春から発売されたようである。

記事は、記者の凸乙相手にぶち切れたところを嬉々として描写し、あとは、有識者などへの取材内容のダイジェスト版である。

この記事、遺族の意見はもちろんであるが、彼の更生に携わった杉本氏のコメントが興味深い。

我々は6年半かかって彼に矯正教育を施したわけですが、関東少年院を出てから十年間は成功していたのです。再犯することなく、賠償金を支払い、年に1回報告を兼ねて遺族に謝罪の手紙を書いていた。
だけど、社会の強い逆風の中で疲れてしまったんでしょう。かれは幻冬舎にのせられるようにして酒器を出版してしまった。それによってこれまでの更生の道のりが台無しになりました。かれは佐川一政氏を氏として異端の世界で生きることを決めてしまったのかもしれません。

ところで、この件に関しては、弁護士もいろんな意見があるようである。
「あれから犯罪犯してないじゃないか品行方正じゃなかったら更生失敗とでもいうのか」
と言った子供の国の弁護士がいた。

もちろん、品行方正でなければ更生失敗ということはない。
しかし、犯罪を犯さなければ更生成功というわけでも無い。
それでは、成人と少年で手続きを分けた理由がない。

少年法は、少年の可塑性を理由に遺族に多大な犠牲を強いている。
その犠牲の上になされる更生は、少なくとも被害者を二度殺すようなマネをしない程度には、被害者の為に生きることが含まれるはずである。

彼の更生は失敗と言わざるを得ない。

この世に匿名人などこの世にいない。ネット人格なんか存在しない。

そんな状況で、彼が、歪んだ自己顕示欲丸出しの行動をすれば、遅かれ早かれ、その結果は自分に跳ね返ってこうなる。

もちろん、こういうのを喜んで載せる文春に対する批判はあろう。
しかし、この世界にはゲスの極みで居直っているマスコミがいて、今後、無くならないというのが受け入れざるを得ない現実である。

あのとき、彼を止める人がいなかったことが残念である。

いや、記事を見る限り止めた人は居たようである。
彼がそれに耳を貸さなかっただけのようである。

彼は、既に少年Aではなく、いい年したオッサンである。
自分のしたことの結果は自分で負わなければならない。

世界は残酷なのだから。

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